2010年1月19日 (火)

う〜ん・・・残念(´・ω・`)

久しぶりに『シュガーバニーズ』の話題なのですが・・・

『フルール』最終巻が発売されまして、もちろん通巻で購入しているので買ったわけです。
いつも通り、最終巻にはDVDオンリーのエピソードが入っていて、サンリオ的にはそれが売りでもあり、またこれまでのシリーズや『パラレルタウン』での神がかった内容から、今回も結構期待していたわけですが・・・

結論から言えば、残念な内容──要するに期待はずれ──で御座います。

そのDVDオンリーの27話は、バニーズフィールドに戻ったバニーズたちと女王様のお話。
ある日、自分の仕事に退屈した女王様が、ももうさ・はなうさに仕事を交換しようと持ちかけ、王宮の生活に憧れるももうさ・はなうさは大喜びで引き受けたものの……。一方、興味本位だけでバニーズたちの仕事を体験する女王様は、結局やることなす事トンチンカンで……。

という、シリーズで唯一の、そして初めてのバニーズフィールド(=バニーズたち)だけで完結している内容で、従ってソフィアたち人間キャラは一切登場しません(泣)。
まぁ、話自体はそれなりに面白いのですが──女王様のトラブルメーカーぶりはかなりガチで、もうツッコミどころ満載(笑)──、やはりアニメ版の『シュガーバニーズ』は、あくまでもソフィアとバニーズたちの物語という基本構造で成り立っているわけなので、突然『たまごっち』的な内容のお話を持ってこられても、正直ウレシミはないとしか、言いようがありません。
特に、ナンダカンダ言っても自分もそもそもはソフィア目当てで見てきた、いわゆるオオトモ・ファンですからネ・・・。

気分としては、『プリキュア5』の新作映像と言われてワクワクしながら見てみれば、ココ、ナッツ、シロップが獣形態で活躍するだけ──のぞみたちは一切出てこない──の内容だったみたいなションボリ感で(爆)。
もっともサンリオ的にはアニメであっても作品の主役(主体)はバニーズたちで、作劇上は主役であるはずのソフィアたちは“ジオングの脚”でしかないのでしょうから(また、人間キャラなんて不要だというシュガーバニーズのファンの方もいるようですし)、これはこれで間違いではないのも確かなんですけど・・・。

総集編は、DVDという特性を活かした各キャラごとにオーサリングされたもので、レギュラーの人間キャラ単位で『フルール』のポイントを振り返るという、割と凝ったものではあります。
頭のカットは、それぞれがお庭を再生する際に最初に描いたスケッチの絵素材が使われている辺りなどは気が効いているのですが、ただし新規カットは原則無し(エンド部分のアイキャッチのみ新作で、SDのソフィアたちが登場するのは、イイカンジ)。
その上、各キャラ単位で振り返る割には、ナレーションは各キャラではなくソフィアかモネ先生となっており、妙なところで色々と予算がない感じを受けてしまったり(苦笑)。

今回は完全新作のPVもありませんし、なんだか尻すぼみ感といいますか、食い足りない感じが・・・(´・ω・`)
逆に言えば、これまでが1575円(税込)でサービス過剰過ぎだったってコトだったのかも知れませんが──。

・・・もし『シュガーバニーズ』の4期目があるのだったら、もうこういうションボリ感が出ないようにして下さい>サンリオさんm(_ _)m

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2009年6月19日 (金)

『シュガーバニーズ フルール』3話目に般若ver.OPキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ

今週は仕事が立て込んでいて、『フルール』11話のインプレは来週に持ち越しなのは確実というカンジで・・・(スミマセン)。
ところで本日放送のキッズステーション版3話では、ももうさ・はなうさver.のOPが!

DVD1巻目には4話まで収録予定になっているので(実際EDのクレジットは4話まとめてのテロップになってます)、これはちょっとDVDでのOP収録パターンが読めなくなってしまいましたよ(^^;;

そして、3話のラストシーン(みんなでヴェイユさんのお庭を直そうと決める、今シリーズ最初の「きっとうまくいくよ」が聴けるシーン!)で流れるBGMって、『フルール』EDのバリュー曲だったとは!
すごく確信犯的な選曲になってますね〜〜。

キッズステーション版を見るかDVDで見直さないと判らない“仕掛け”でもあるわけですが、気にせず積極的に使う辺りが(見直すと、新たな発見に繋がるということにもなり)、なかなかポイント高いカンジしますデス☆

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2009年6月15日 (月)

シュガーバニーズ雀www

有言実行!www 珍しく(爆)公言通り、『フルール』11話オンエア前に10話のインプレをアップ〜〜ヽ(´ー`)ノ

さてさて、多くのみなさんはお気づきでしょうが、リディas小清水亜美嬢ということで、某麻雀アニメのダブルヒロイン声優がそのままそろい踏みになった『フルール』ヽ(´ー`)ノ
そのリディは、この10話から段々と活躍場面が増えてゆきます。

Sbf1008ピクニックに出掛けたソフィアやバニーズたち。だがももうさ・はなうさは、花の声に導かれて突然山奥へと走り出した。しろうさ・くろうさが後を追うものの、4人は結局迷子になってしまう。そんな彼らを助けてくれたのは、山に住む花じいさんだった。一方、しろうさたちがいなくなったと知って捜すソフィアたちの前にリディが現われ、山を案内してくれるのだった。

『フルール』最後(?)の新キャラ、花じいさんが初登場する10話──でも、ヴェイユさんだよね?ヽ(´ー`)ノ
・・・それならば、人間関係的にもきちんと繋がるし、リディがヴェイユさんのお庭を手入れしているソフィアたちを見ていた理由も説明できますからね〜。
また、花じいさんにしろうさがヴェイユさんのお庭のことを言いそうになった場面では、お庭の話に「きっとすてきな庭なんだろうね」という花じいさんの全呎TUから、OLでお庭の手入れをするピエールたちのシーンに繋ぐことで、花じいさん=ヴェイユさんであろうと匂わせている感じもありますし・・・。

Sbf1004似たようなゲイコマな部分としては、「お日様がかくれんぼしない内に〜」という言い回しを、リディも花じいさんもしていることから、二人がおそらく大変に親密であろうことも伺わせます。
6話の掌を太陽に翳すポージングもそうでしたが、こうしたさりげない描写で何らかの関係性を示す見せ方というのが、大変に巧い!

今回は単に花じいさんの登場というだけではなく、ちょっとずつながらリディがソフィアたちと打ち解けてゆくことを描いてもいます。
ピクニックに一緒には行かなかったものの、しろうさたちが迷子になってソフィアたちが探し回るところに、茂みの仲からさっと現われて、(ぶっきらぼうながらw)捜すのを手伝ってあげたり、ラストで花じいさんの小屋から帰るシーンでは、照れ隠しっぽく軽く駆けだしてわざと憎まれ口風の言い方をしてみたりと、フランソワーズとは違った不器用な感情表現を見せることで、リディの心が多少ソフィアたちへと接近していることを感じさせます。

ところでリディの服装ですが、パーカーに(裾を託し入れている野暮天さが、田舎の女の子を感じさせて、そこがらしくて良いですね☆)ショートパンツという、意外とボーイッシュなファッションになっています──前回フランソワーズが「男の子だと思ってましたわ」と口にするのとも、イイカンジでかかってますね──。
Sbf1006今回はソフィアたちを先導して、山の中でしろうさ・くろうさ、ももうさ・はなうさを探し回るワケですが、道なき道のようなところもずんずんと分け入る(それだけ、地の利があると言うことでもあるのでしょうが)活動的な一面を見せており、そこに巧くマッチしたスタイルになってもいます。

Sbf1007この山の中を捜すシーンで、バニーズたちの足跡をリディが目聡く発見して斜面を下るシーンで、フランソワーズがいわゆるジトアセで愚痴をこぼしたり、リディやソフィアたちと花じいさんの小屋に辿り着いたシーンでは、留守であることにガックリしてカトリーヌに倒れ込もうとした途端に、カトリーヌが(花じいさんを見て)駆けだしてしまいズッコケるといった、一種のコメディリリーフとして活躍するところも見逃せませんネ〜〜。

Sbf1005さて花じいさんですが、いかにも好々爺といった雰囲気の人物で、その名の通り植物に詳しいという設定を活かして、野草が美味しい食材になることを語るシーンが設けられてます。設定を見せるだけでなく、スイーツ作りという料理が本来のテーマである『シュガーバニーズ』シリーズならではのリンクのさせ方でもありますね。
食材というのは自然の恵みですから、このシームレスな考え方はすごく良いと思います。

Sbf1002細かい点ですが、しろうさたちがいなくなったのを“かくれんぼ”だと思いこんだバニーズたちが、何を考えたのか“かくれんぼのオニ”決めをはじめてしまう──この素っ頓狂なボケ具合が、実にバニーズらしくてグーヽ(´ー`)ノ──のをみて、激怒するソフィアがニコラに「落ち着いて」と優しく声をかけるカットでの、ソフィアのアホ毛に彼女の感情に合わせた動きが付けられていて、そこがイイカンジ♪

もう一つ書いておきたいのは、花じいさんとしろうさたちが仲良く小屋へ帰ってくるシーン。ここでしろうさ・くろうさ、ももうさ・はなうさが「フルール*フルール*フルール」を口ずさんでいるのが、もうポイント高すぎ!
『peace』オンエア版でもOPが付いたエピソードであるだけに、ニヤリとせずにはいられません・・・OP付きで放映されることが判っていての演出だったのかが気になります。このメロディがOP曲だと一発で判るのとそうでないのでは、演出効果がまるっきり違ってきますからね〜。

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2009年6月14日 (日)

その名はリディ!

毎度のことながら(笑)突如OPが付いた9話(OPについては、別エントリーを参照して下さいマセ)は、ようやくアルプスの少女の名前が明らかになるエピソードでもあります。

Sbf0904_2ソフィアとバニーズたちは、フランソワーズの招待を受けてアルプスにあるデュポン家の別荘へ遊びに来た。そこへ、なんとニコラもやって来て、思いがけない再会にソフィアはビックリしたり喜んだり。さらに別荘を管理しているエーメさんの娘・リティが、これまで何度か見かけた謎の人影の正体だったことも判った。だがリディは人見知りの激しいシャイな性格で、翌日ソフィアたちがピクニックに誘っても、一緒に行こうとはしなかった。

話の構成としては、前半のリディとの正式な出会いと後半のピクニックの場面とその最中に、ももうさ・はなうさが山の奥へと突然向かい出すまでという2シチュエーションを合わせた形です。
『ショコラ』までの形ならば、この前半部分だけで結構話を持たせてしまったのでは? というノリですが(夕暮れのリディとの別れ際に、決めゼリフの「きっとうまくいくよ」と一番星が光るという、本来的に言えば各話のオチとなるシーンが挿入されていることから、ここで一つ、エピソードとしての区切りがつくことを示唆しています)、Sbf0912今までのキャラクターと違って、リディが簡単にソフィアたちとうち解けないところもミソ。
・・・フランソワーズの回想で、リディが昔から土いじりが好きだった(=植物を育てることへの興味が芽生えやすい)ことが明かされるなど、上手く彼女のプロフィールも紹介しています。
カトリーヌとはなかよしで、そのやりとりでは明るい笑い声をみせる辺りも、リディのキャラ性を物語る演出になっておりますネ。

Sbf0909そのリディですが、引っ込み思案な性格と言うこともあってか、ソフィアたちよりもどこか幼い印象がありますが、実は背丈は同じくらいで、どうやら同い年なのでは? という気がします。
演じるのは、既に何度か書きましたが、小清水亜美嬢。
リディはお子様ではあるものの、大人しくてのったらした(笑)趣もある女の子なので、小清水嬢としては珍しい、ローテンションのどこかボーッとした(失礼!)雰囲気の、これまであまり見たことのない演技プランになっています。

話自体は、後半のももうさ・はなうさが、花の声を聴いて山へ向かおうとする部分にクライマックスが来るようになっていて、それがそのままこの回のラストとなる、いわゆるクリフハンガー・エピソードとなっており、この「山が呼んでいる」ことが同時におそらくシリーズ全体の伏線としても機能するのではないかと思われます。

Sbf0911また今回からニコラが合流。ソフィアの、ちょっぴり面はゆくて淡い恋心が、またもチラホラと出てきます☆
──個人的には、ソフィアたちとリディが仲良くなってから(具体的には2クール目当りから)登場するのでは? と踏んでいたので、これは結構意外でしたよ〜。
Sbf0908 で、この仲むつまじい二人をみて、「ピエールも一緒だったら・・・」とピエール(とマルーヌ)が同行しなかったことにションボリしちゃうフランソワーズも、またグー♪
前後しますが、車中で別荘を行くのを断る二人を回想するソフィアたちの場面でも、フランソワーズがピエールの名前を口にするようにセリフが分けられているなど、さりげなく彼女のピエールへの気持ちも、しっかり見せているのが、またニクイ!

ちなみに、ピエールとマルーヌが別荘行きを、お庭の手入れのために嘘の用事を作ってまで辞退するという流れが、格好良すぎて男惚れしちゃいます!・・・特にマルーヌ、見直した!(笑)

Sbf0907今回は、『ショコラ』時代からコンテ・演出・作監を一人でこなすスーパーアニメーター、鈴木大司氏が『フルール』初登板。
別荘での料理を作るソフィアたちの丁寧な描写や庭でテーブルを組み立てるディーヤさん、あるいはピクニックにリディを誘うシーンでの、Sbf0913玄関の奥を大きく体を傾けてのぞき込むソフィアの仕草(これがまた、殺人的にかわいい!)と、きちんと挨拶をしてエーメさんの家を後にする俯瞰での細かい演技付けと、ゲイコマで丁寧な(コンテ&作画での)芝居が随所に光ります。

Sbf0905また必然的に、ソフィアとフランソワーズのツーショットが今回は印象深いのですが、そこでの二人のやりとりでの表情づけ──例えば、別荘に到着した際の、お腹がなってしまい互いに苦笑してしまうシーンや、ピクニックでのももうさ・はなうさから花の名前を教えてもらうシーンでの興味深げにのぞき込む表情など──も豊かです。Sbf0910
・・・そうした表情芝居はリディにも言えることで、夕暮れのシーンでエーメさんの後に隠れている、なんとも警戒した風の表情などは、もう辛抱タマリマセン(*´Д`)

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3話連続でフランソワーズのターン!ヽ(´ー`)ノ

Sbf0805もうすぐフランソワーズの誕生日。ソフィアたちやバニーズたちは、もちろん招待されているのだが、なかなか良いプレゼントのアイデアが思いつかない。一緒に暮らしているはなうさ・ももうさ、ストロベリーうさ・ブルーベリーうさも、面と向かって欲しい物を聴くことが出来なかった。ソフィアがモネ先生に相談すると、真心のこもった手作りの品が良いだろうと答えた。すぐにお菓子作りを思い浮かべたソフィアだったが、それとはひと味違う物をプレゼントしたいと考えるのだが──。

今回は、フランソワーズの誕生日のプレゼントを巡って、アレコレ思いや悩むソフィアやバニーズたちを軸に、話が進行してゆきます。
Sbf0806そこに、前回に続いてアルプスの少女(リディ)とニアミスするサブエピソードを織り込んだ展開です。また、リディが作っていた花の冠が、フランソワーズへのプレゼントのアイデアになる(決して、パクったとか言ってはいけない!ww)流れも美しいですね〜。

そういう意味では、割合と他愛のないエピソードではあるのですが、バニーズたちの気持ちコミカルで可愛らしい演技Sbf0801(ソフィアと同じポーズでため息をつくしろうさ・くろうさ、フランソワーズと同じように髪を解きつつひそひそ話の女の子バニーズたち、車の影から顔を出してからディーヤさんさんへ寄ってゆくバニーズたち等々)や、前回からの流れもあって、微笑ましくて気持ちが温かくなるお話に仕上がっております。

Sbf0807手作りのプレゼントということで、お馴染みのスイーツ作りだけでなく、デコによるティアラ作りという、ちょっとマーチャン絡みっぽい(?)内容なのですが、そのティアラのアイデアとなるのが花の冠という辺りが『フルール』のテーマに巧く即している感じです(これは、7話での押し花を使ったグリーティングカードにも当てはまりますネ)。

さらに6話に続いて歌も登場! 
曲は「♪大切な物、みつけよ〜」のものですが、今回は新しい『フルール』仕様(笑)の歌詞になっており、これもポイントが高いです。
・・・案外と『フルール』では、積極的に劇中歌を導入してゆくのかも知れません。

また、この回では2度夕景が出てくるのですが、冒頭でのソフィアとしろうさ・くろうさが、プレゼントのことに悩むシーンではそうした“物思いに沈む”ニュアンスを強調し、クライマックスのみんなで手作りのプレゼントをソフィアの家に持ち寄るシーンでは、翌日(フランソワーズの誕生日当日)への期待感を強く感じさせる意味合い──つまり、早く明日になって欲しいという意味合いでの夕焼け──と、真逆な形で用いられているところがミソ。
この対比が、そのまま今回の話の起伏でもあるわけです。

なお、この話のラストで誕生日プレゼントに感激したフランソワーズが、みんなをアルプスの別荘へ招待するという振りになって、9話へと続く恰好になってもいます。

Sbf0803細かいところですが、今回モネ先生が髪をアップにした姿が初登場。
初見の時はコンテか作画でのアドリブかとも思ったのですが、次の9話でもこの姿でのカットがあるので、髪が邪魔になりそうな作業の時は、結んでアップにするという指定があるのかも知れません。

それから、モネ先生からアドバイスをもらった後、スイーツ以外のプレゼントをもう一考するソフィアのお悩み表情が、ゲキレツにカワユ過ぎでしたヽ(´ー`)ノ

Sbf0808もう一点、誕生パーティの場面でのシャルロットの「(私が)味見したもん」というセリフが、トッポイというよりも「味見係」として一役買ったシャルロットなりの“プレゼント作りへの協力”を顕わしていて、これもまた微笑ましい限り(*´Д`)

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2009年6月13日 (土)

ツンデレスケッチ(笑)

滞っていた『シュガーバニーズ フルール』本編のインプレですが、月曜くらいまでに一気に追いつきたいと思いますヨ!

まず『フルール』7話ですが、前回からの続きという形のエピソードです。

Sbf0708フランソワーズは、マルーヌに「いばりん坊」と言われて怒って帰って以来、お庭に来なくなっていた。心配するソフィアやバニーズたちだが、実はフランソワーズ本人も、本当はまたみんなと一緒に作業をしたいと思っていた。そのきっかけを巧く作れないフランソワーズは、周囲に対して気持ちとは裏腹に、強がってしまうばかりで・・・

『フルール』のシリーズ構成は、これまでのシリーズと異なり、どうやら1話完結原則ではなく、いくつかのエピソードを併行させて全体として緩やかに連続性を持たせる形が基本となっているようです。
Sbf0702この7話でいえば、6話のラストを受けた、フランソワーズがみんなと一種の絶交状態となってしまったのをどうやって仲直りするのか、をメインのエピソードに置きつつ、きっかけとして自分の誕生日パーティの招待状を押し花で作るオチにして、次回の誕生パーティのエピソードに繋げる展開になっています。Sbf0709そこに、さらにフランソワーズが作業中にお庭で奇妙な人影に怯えるサブエピソード──視聴者側には、それがアルプスの少女(リディ)であることは判らせて、これがシリーズ構成上はメインエピソードの一環であることを呈示(そのために「オバケが出た!?」というサブタイトルになっている)──を織り交ぜるという、実は外国TVの『ER』や『サードウォッチ』に近い込み入った内容だったりします。
Sbf0706とはいっても、フランソワーズの感情の動きに合わせてこれら複数のエピソードを描いているので、ストーリー自体は極めてシンプルで、感情移入もしやすい“仲直り話”にまとめているので、不要な複雑さなどは一切感じさせない仕上がりになっているところが、また素晴らしい!

特に、フランソワーズが奇妙な人影を最初に見た時に、結局それが元で、巧く仲直り出来そうだったものが、ダメになってしまうというクロスオーバーのさせ具合も絶妙♪

また、ディーヤさんがフランソワーズに「(誕生パーティ用の)特製のチーズがアルプスから届きました」というセリフで、前回のリディの父親の受けていた電話の主がディーヤさんであるらしいと示唆することで、彼女がお庭に現われた理由も説明してしまう辺りも心憎いです(ただ、小さい子にはちょっと判りにくいかも? ・・・まぁ、気がつかない方が9話のサプライズ感は大きいので、そこは狙いなのかも知れませんが)。

こうした展開の7話なので、もう全編フランソワーズのツンデレ感がサクレツ!ヽ(´ー`)ノ
それは、単にセリフのやりとりに留まらず、彼女の感情の起伏に合わせてのコンテで付けられた細かい芝居と、それをキッチリと表現した作画によって、素直になりたいのになれないフランソワーズを極めて魅力たっぷりに魅せてくれています。
印象的な場面をピックアップすると──
Sbf0703冒頭の、心配するはなうさ・ももうさ、ストロベリーうさ・ブルーベリーうさに対して、「土いじりなど、お嬢さまの自分がする仕事ではない」といった旨の言い訳がましいセリフでの、赤面しつつの手振り身振りに加えて、逆ギレ気味に怒鳴り散らしてしまう芝居。──直後に、自己嫌悪的にシュンとしてしまう落差(引きの夕景の室内でのポツンとした画面が、淋しさも巧く表現してます)もイイ!
Sbf0707怪しい人影を見かけた際に、オバケの話を思い出して怖がるものの「みんなには訊けないし」と、うなだれるシークエンスでの、一度ソフィアたちの方を見て(カットを変えて見せる、仲良く談笑しているソフィアたちとの位置的な距離感が、そのまま心の距離感を表している!)うつむいた時の切なげな視線移動の見事さもウイウイ☆
Sbf0710直後の、ベランダでうなだれるフランソワーズのシーンでは、そのアップショットの表情芝居そのものもさることながら、切り返しでの背中からの俯瞰ショットが、尋常じゃないほどに彼女のションボリ感を顕わしているのですよ(おそらく撮影で付けられたパラによる画面サイドのグラデーション効果が、もの凄く絶妙!)。
Sbf0713そして、押し花の招待状をみんなに手渡して巧く仲直り出来た際に、はなうさ・ももうさにウインク&サムアップという、なんとも言えないハッピーな高揚感もイイカンジなのですよ。
で、前後しますが、招待状に対してピエールが真っ先に「出席させてもらうよ」と応えるや、フランソワーズが大喜びして「本当に!?」と返す、その喜び具合も、単に仲直りというよりも“大好きな人が来てくれる”嬉しさの方が勝っている感じを出す目線演技になっていて、こういったゲイコマな感情演出がとにかく冴え渡っております。

Sbf0705こうした細かい部分は、モネ先生の演技でも使われていて、作業に加わらず一人下校しようとするフランソワーズの前に、苗のカートを持って現われるシーンでの、ピョンと軽くジャンプして止まる動きで、モネ先生の屈託のなさと、そのオーバーアクションでフレンドリーにフランソワーズを“誘導”する先生らしさを巧く見せています。
また、先生らしい部分としては、その後にみんなと離れた場所とはいえ、フランソワーズが作業をしているのを確認して、軽く目を細める演技も心憎いばかり。
それでいて、ソフィアやバニーズたちがオバケ=枯れ尾花説を提唱する中で、先生は一人「本当にいたらいいのに」と残念がってしまう、珍妙な子供っぽさも面白くて、これもゲイコマな先生らしさの演技があることで、際だつ感じもありますね。

Sbf0711今回の演出は、『ひだまりスケッチ』で、チーフディレクターを務めていた上坪亮樹氏。『ひだまり』はシャフト作品なので、必然的に(笑)アヴァンギャルドでシュールな描写が連続していたわけですが、それでいて原作の『ひだまり』らしいほのぼのした日常感みたいな部分というのが、案外と上坪氏の持ち味だったのかも?? とか思ったりもして──それが正編と2期(『×365』)との匂いの違いかも知れないですね──。
特に、前回(スタジオ・ルナ回)が気持ちマンガチックな演出にウエイトを置いていたのと好対照に、今回が全体的にリアルな感情芝居で通していたところからも、そうした印象を受ける次第。

・・・あ、今回のキャプはほとんどフランソワーズのカットばかりになってしまった〜〜(^^;;

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2009年6月12日 (金)

EDも一新してた!『フルール』

Sbfed02先週、不覚にも見そびれるという大失態を冒してしまったキッズステーション版『シュガーバニーズ フルール』。
本日からは、ちゃんと毎週予約にして見ることにしましたヽ(´ー`)ノ

いや、まぁ内容的には実質リピートなので、見なくても良いと言えば良いんですけどねwww
でも、フォーマット面でいろいろと気になるところもあるので、チェックは必要ということでヽ(´ー`)ノ

で、予想通りキッズステーション版は16:9超額縁ノートリ版での放映!
地デジを導入されていないファンには、DVDを待たずしてとりあえず画面全部が見られるので、その点では価値あるオンエアといえます。

そして、やはりちゃんとあったよOP! でも2話に付いていたのは『peace』版9話で流れたしろうさ・くろうさバージョンの方(どうやら、ゆかりんはこっちのバージョンでは唄ってないみたいです(^^;;)。

これまでのキッズステーションでの『シュガーバニーズ』の各話は当該巻収録のOP・EDがそのまま付けられていたので、ゆかりんver.はおそらく偶数巻とかでの収録になるのでは???

Sbfed01_2もう一つ気になっていたのがEDだったのですが、こちらも歌ともども新規になってました!
これまでの「ようこそバニーズフィールドへ」は、バニーズたちの紹介という内容の歌詞だったので、アニメ版の内容には(映像的にも)微妙に即してなかった面もあったのですが、今回の「こもれびの中で」は違いますよ!
タイトルからしても判る通り、森の中でのんびりしていて、自然の豊かさや優しさ、大切さを感じるという主旨のもので、まさに『フルール』のためのED曲☆

もちろん、バニーズたちだけでなく、ソフィアやリディ、フランソワーズたちもバッチリ登場する映像になってます。
Sbfed11特に、木の下でうたた寝するソフィアのアップでしろうさ・くろうさがダブらしで被るカットに対して、リディのアップには、『フルール』でのバニーズ側の主役=ももうさ・はなうさがダブらしで被る(その後に、同様のフランソワーズのカットでストロベリーうさ・ブルーベリーうさが被る)構図になっていることから、『フルール』でのリディの立ち位置が解る感じがします。

Sbfed06また、この3人の似たようなシークエンスがもう一度ある形にもなっていて、もしかするとシリーズが進むに連れて、この3人が一種のコンビのようになるのかも?? という期待も膨らみますデス。──それを思うと、6〜8話までフランソワーズのお当番が続いたり、彼女が最初にリディを見かけるといった構成も、何やら説得力を増す感じがするのですが、果たして・・・?

この「こもれびの中で」を唄うのは、これまで同様に吉田仁美嬢(『家庭教師ヒットマンREBORN!』のハルでお馴染み♪)。いつものように優しい歌声に癒されます〜(*´Д`)

Sbfed05しかしながら、『フルール』の正副主題歌の作詞は「キティパラ」ものでのお約束(?)楠本さちこさんではなく、「サンリオピューロランド」とクレジットされてますよ((((;゜Д゜)))
まるで70年代のアニメ──「日本サンライズ企画室」とか「東京ムービー企画部」のようなクレジットって、どーなのよ!?
落合タマとか、そんな井荻麟ちっくなネーミングには出来なかったのか??? と(笑)

ところで、EDにはざっくりではあるものの、ある程度スタッフがクレジットされているのですが、この表記を見ると3話作監の許倫淑氏は京江ANIAではなく、どうやらフリーランスという形での参加のようです。

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2009年6月10日 (水)

6月の『シュガーバニーズ フルール』

本日はアニメ誌の発売日。

アニメNewtypeチャンネルの今月の放送予定も更新されまして、そこでのスケジュールを見ると・・・

■13話 (6/30)
さよならアルプス(仮)
■14話 (7/7)
おしゃれなパリジェンヌ(仮)

となっています。

どうやら、リディとの出会い編は1クールいっぱい続くようですね〜。
どのようにしてソフィアたちとなかよしになるのかが楽しみなのですが、気になるのが、14話・・・
サブタイからすると、どうやらパリのお話っぽいカンジ!?
パリといえば恋する乙女=ミレーユ・ダリエ!!!
『フルール』ではハブられてしまうのか? という危惧を大いに孕んでいたミレーユですが、14話は出番が期待出来るエピソードかも????

うぉ! オラわくわくしてきたゾ!!!!ヽ(´ー`)ノ

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2009年6月 9日 (火)

「フルール*フルール*フルール」般若うさver.!

先週OPが付いた『シュガーバニーズ フルール』。
通例でいけば、もうDVDまでお目にかかることは出来ない感じだったのですが、よもやの2週連続OP付き放送キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!!!!!!!!

しかも先週とはテイクが異なる、ももうさ・はなうさのなんちゃってwwデュオ!=ゆかりんのソロ♪

確か『パラレルタウン』ではEDをキャスト違いのボーカルで数テイク作っていたと思ったのですが、似たようなことを『フルール』でも、しかもOPでやってきたワケですな。

DVDではノーマルのバージョンが奇数巻、般若wバージョンが偶数巻、みたいな収録パターンになるのかしらん???

しかしながら、ゆかりんソロのボーカルのOPってコ○ミ作品みたいだナァ〜〜〜ヽ(´ー`)ノ

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2009年6月 5日 (金)

迂闊だった!!!_| ̄|○

今日からキッズステーションでの『フルール』の放送開始だというのを、すっかり忘れてましたよ(トホホ……)
本放送が朝8時なのはいいとして、リピートが同日の朝10時だけってのはドーナノヨ!ヽ(`Д´)ノ
・・・と、イマサラのように文句を言ってみたり(^^;;

ネットのウワサでは、自分の予想通りOPがあったらしいとのコトなんですけど・・・。
来週まで確認出来ないとは・・・鬱だ死のう...orz

でもまぁ、DVDを待たずしても、キッズステーション版でOPを毎回観られるのは嬉しいことデスね!

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