恥ずかしながら、この年になって初めてジェフ・ベックの「BLOW BY BLOW」と「WIRED」を聴いたなう。&NANIWA EXP好きとして己の無知を心底恥じるなう。
ロック&フュージョンの名盤ということで、今さらながら、しかも40を半ばを迎えたこの歳になって、初めてジェフ・ベックの「BLOW BY BLOW」と「WIRED」を聴きました。
現在では、フュージョン系インストアルバムとカテゴライズされる2枚ですが、75年76年当時はまだ「フュージョン」という言葉自体が音楽ジャンルの中に存在しなかった時代なので、「ジャズロックよりのインストロック」と呼ぶ方が相応しいと思います。
が、そこで展開されているサウンドセンスは、まごう事なき後のフュージョン!・・・リトナーの「First Course」(76年)やダイレクトカッティング版の「Gentle Thoughts」、カールトンの「Larry Carlton(夜の彷徨い)」、香津美の「Olive's Step」(77年)よりも実質的に僅かに先んじている恰好で、大村憲司の「ファーストステップ」は78年だから、「BLOW BY BLOW」は特に極めてセンセーショナルなものとして、当時のギター小僧たちには受け入れられたハズですよ。
ちなみに、その当時は自分は小学生だったので、その辺の実情はまったく知りませんデスが(爆)。
アニメとしたら“金田パースの衝撃”的なものだったのではとwww
奇しくも、同じような時代でもありますなヽ(´ー`)ノ
で、ベックの(フュージョンよりとはいえ)2枚を聴いて、以前より強く感じていた「日本のフュージョンのルーツは、ジャズに非ず」の思いをますます強くした次第。
というか、思っていた以上にジャズは日本のフュージョンにとって直系では無いどころか、一度くらいしか会ったことのない遠い親戚の叔父さんくらいな感じなんじゃないかと?
一応書いておきますが、ミュージシャンの交流・交歓のことではないですよ。
でも、大村憲司や今剛、松原正樹、高中正義、野呂一生、岩見和彦、是方博邦らの音楽的な出自を鑑みると、インストロックを志向していた人たちの周辺に、ビバップに閉塞感を覚えていた同世代のジャズミュージシャンがジョインしたような印象もあるので、大きく間違ってはいないように思います。
実際、かつて堀井勝美プロジェクトのライブで、堀井勝美がMCで「バックの人たちはジャズの人ばっかりだから、アドリブが云々」と言った途端、メンバーが一斉に「俺たちはジャズじゃねー!」と、ツッコんでましたしヽ(´ー`)ノ
・・・同世代で同じ楽器構成のフォープレイと野獣王国が、まったく違ったサウンドを志向している差ですよね(笑)。
で、話をベックのアルバムに戻すと・・・
「BLOW BY BLOW」収録の「Freeway Jam」が、NANIWAの定番曲「BETWEEN THE SKY AND THE GROUND」(通称、ヘリ)のライブでのアドリブパートから抜ける際のキーボードとギターがユニゾンするところから、そのままチェイスしてゆく辺りと、まんま同じで仰天ヽ(´ー`)ノ
「Freeway Jam」を完全パクってたんですね。いやー、ホント恥ずかしながら今日初めて知りましたよ。
アニメ的にいえば、若い『エヴァ』ファンがコネリー時代の「007」を初めて見て、クライマックスでお馴染みのあの曲が、エヴァ出撃のBGMとまったく同じで仰天するみたいな、そんな感じ佳奈?ヽ(´ー`)ノヽ(´ー`)ノ
こういう自分の無知さに恥じ入ったのは、数年前に『アストロ球団』がTVドラマになった時「あれ?『八犬伝』だよね??」と気がついた時以来(爆)。・・・チームを立ち上げる時にメンバーを集めてゆくというのは集団球技ものの基本だったりもするので、昔はそこに全然気がつかなかったのですよ(苦笑)。閑話休題。
なるほど、松原正樹Gと当時のNANIWAの選抜メンバー(笑)でセッションしたライブアルバム「the TWIN GUITAR」での「Double Shuffle (Way To Go-Berween the Sky and the Ground)」の曲のつなぎが「ヘリ」のアドリブ終わりの部分になっていたワケですよ。
要するに、松っあんやカズボンは「Freeway Jam」で繋いでいるという感覚なんですよねヽ(´ー`)ノ
と、まさに嬉しハズカシなエントリーで御座いましたwwww
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