長期にわたって更新が止まってしまい、イロイロと心配していた「ツチネコンの穴」なのですが、今月に入って作者であるところの、クプトン博士が別の物語をスタートさせていました。
タイトルは「トポンとチプ」
森に住む、熊のトポンとリスのチプの凸凹コンビが繰り広げる、ちょっとコミカルでちょっと不思議なお話です。
「ツチネコンの穴」でのクプトン博士が手描きのスケッチだったのに対して、この二人はカメラ(プリントのフレームからいくと、ポラロイドっぽい(笑))を使って、(クプトン博士風に言えば)日々の空間をフレーミングして、切り取っていきます。
そこで綴られるのは彼らが森で暮らしていて、気になることやトピックに感じたことという、ある意味でもっともブログっぽい内容であるところがポイント。
基本は3コママンガで、スナップ写真はマンガのコマのメタファとして機能しており、自分の撮ったスナップ(つまりトポンが撮った写真ならばチプが写っている)に、撮影したキャラがコメントを述べるという構造で話が進行してゆきます。
コマの形状が常に一定で上から下へと流れるので、まさに3コママンガそのもの。
のんびりとした雰囲気のお話に、大抵ちょっと惚けたオチが待っておりまして(例えば、二人は花が好きとなると、チプは花びらを接写。トポンは花を食べて満足・・・とか(笑))、そこでクスリと笑いのツボをほんのり刺激するノリですね〜。
基本的に、トポンとチプのいわば掛け合いだけの内容なので、とてもミニマムで、そこも独特の味わいを醸し出してます。
もちろん、ファンタジックな要素も散りばめられていて、3エピソード目の「ころげる石」では、かいじゅうの化石がなかよしだった別のかいじゅうの化石を呼び合うみたいなストーリーになっています。
・・・若干ネタバレですが、それに気がついたチプの一言──
「きっとカメラに気もちが写ったんだ」
もう、たまらなく素晴らしい!!!!!!!!!!!!!!!
読んでいて、とっても温かい気持ちになりました。
すでに、多数のエピソードがアップされていて、現在は新しい長編エピソード「消えたあしあと」が進行中。
本日更新の「その3」では、小さな女の子が登場♪
トポンとチプと、どう関わることになってゆくのか、大いに気になりますよ☆
ただ、個人的にこの「消えたあしあと その3」から二人のコメントが、手書きの描き文字から普通のフォントに変わってしまったのが、少々残念。
読みやすさを考慮するならば、それは正しい選択なのでしょうが、使われているゴシックフォントではほんわかした雰囲気がちょっとスポイルされてしまう感じがしますデスね。
・・・特になんとも味わいのある描き文字だったので、なおさらそう感じるのかも知れません。
てなカンジで♪
「ツチネコンの穴」もまた再開して欲しいところですが、こちらも楽しみだったりしておりますデスよヽ(´ー`)ノ
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