昨日さんざんツイートしたように(笑)、池袋サンシャインシティで開催中の「たまごっち!EXPO」と「スイートプリキュア♪キラキラハーモニー」にいってきました〜。
同時期開催なんて、もうオレ得以外の何者でもないわけですヨヽ(´ー`)ノ
会場に到着した時、どちらも入場待機列が長蛇の列で仰天だったのですが、列が短めだった「たまごっちEXPO」から先に観て、ラブリンとメロディっちの着ぐるみステージを堪能した後、「キラキラハーモニー」を見学。
歴代プリキュアの展示に始まり、『スイプリ』を題材にした様々なプレイコーナーとイベントステージに混じって、目玉の「プリキュアオールスターズDX 3Dシアター」の上映コーナーが設営されてます。
このイベントで使用される3D用上映システムは、少なくとも「鬼太郎カランコロン3Dシアター」の頃から使用されているものと、基本は同じと思われます。
・・・「鬼太郎」の時は、偏光メガネが紙製(キャラ絵があしらわれている)で、それ自体がノベルティとして持ち帰れたのですが、今回はプラスティック製フレームの回収式になっていました。
この上映システムを運営しているのは、東映アニメではなくダイナモピクチャーズ(『よなよなペンギン』とか『ラブプラス』作っている会社)だそうです。
きちんとした上映施設とはもちろん比べるべくもないのですが、見た目のショッパイ感じ(苦笑)から受ける印象に比べると、結構ちゃんとした視覚効果を得られるという、個人的にはなかなか優れたシステムだと思ってます。
「3Dシアター」は入場者には、パスケースがノベルティとして配られていました(年齢差別はないのでw大人もちゃんともらえるよ!)。
さてさて、その「3Dシアター」。肝心の本編はというと、もう感嘆という言葉しかないデス!
あまりの素晴らしさに(それほど激烈に混んでもいなかったし、上映自体も、入れ替え即上映のいわばヘビロテ状態なので)、2回観てしまいましたよ!!
・・・てなカンジで♪以下インプレに行きますが、「3Dシアター」の冒頭部分がある意味一番のサプライズなので、未見の方は読まない方が良いです(^^;;
「3Dシアター」は、『DX2』のエンディングダンスCGディレクターの宮原直樹さんが中核メンバーとして(プロジェクトリーダーなのかディレクターなのかはよく判りませんが)参加しており、そうした流れからも『DX2』のエンディング(ビデオグラム収録の長呎版)の進化形と位置づけて良いかと思います。
・・・余談ですが、この作業と併行していたと思われる『スイプリ』の新EDには、『DX2』と併行していた『ハトプリ』ED同様に宮原さんの名前はクレジットされてません。
総呎は役12分と公開前からアナウンスされていたので、歌とダンスでそれをどう小さい子に飽きさせずに(←ココ重要!)まとめるのかが、実はまず関心事でした。
が冒頭のシーンで、それは杞憂に終わります。
画面は神秘的な星空からスタートして、小さな流れ星の光がとある玩具量販店で販売されているキュアドールのキュアメロディに当たり、彼女は「命」に目覚めて動き始める。すると……というストーリー性あるキャッチーな仕掛けがいきなり用意されていて、そのあまりのサプライズな展開にドギモを抜かれて、もう画面に釘付けですよ!!!
メロディが店を飛び出して“冒険”に出ると、風変わりなTVモニタと出くわし、そのモニタに映し出された「自分の姿」がお馴染みのリアル頭身の3D-CGIモデルになっているという展開で、ここでやはりキュアドールのリズムが登場し、二人でちょっとしたパントマイムの漫才を繰り広げてくれます。
このキュアドールたちのコミカルなオーバーアクション気味の芝居が、また表情豊かで可愛らしくて……。得も言われぬファンシーな空気感もバツグン!
正直キュアドールのモデルを主人公にしたムービーを観たくなってしまいました♪
無生物の玩具が夜になると動き出す、というシチュエーションとしては童謡の「おもちゃのチャチャチャ」や『トイ・ストーリー』などの例を挙げるまでもなく、かなり定番的なものではありますが、「トイザラス風の玩具量販店の店頭にあるキュアドール」が動き出すことが、極めてメタフィクション的で、現実との見事なインターフェイスとしても機能しているわけです。
イベント会場の物販コーナーでも当然キュアドールが売られているわけですが、これを観た子供たちが「このキュアドールも(あるいは家にあるキュアドールが)、もしかしたら動き出すかもしれない!」と感じてもらえることもおそらく含めての、心憎い演出と言えるでしょう。
(もしかすると、キュアドールのCFから逆にインスパイアされたのかもしれません)
そんな具合で、「キュアドールのメロディとリズム(そしてビート)の一夜の夢」といった趣で、メインディッシュである華麗なダンスのオンパレードへと画面が切り替わります。
ダンスシーンで使われる曲は、確か6曲(セットリストを作ってみたわけではないので、違ってるかもですが(汗)で、プロローグ部分も結構長いので、おそらく各曲の平均は1ハーフプラス程度だと思います。
MCもナレーションもなく延々とダンスメドレーを繰り広げるコンセプトの映像なので、幼児はあまり長い曲には集中できないことを考慮しての時間配分ではないかと考える次第。
でも、そこが逆に千変万化な感じになっていて、めくるめく華麗な映像に仕上がっています。
また、曲ごとにステージセットもガラリと一変して、統一感は持たせつつも空間そのものが変貌するような印象もあるので、そこも実は映像のメリハリとして大きくものをいっています。
ステージセットに対する変化の付け方は、『DX2』EDダンスで「ステージが第二の主役」と位置づけていた考え方をさらに推し進めたものですね。
このステージセットの変化は、もう一つ、今回のムービーが3D(立体視)である点も大きく関わっていると思われます。
現在の立体視は「突出感」ではなく「奥行き感」を重視したもので、“スクリーンの向こうに別世界が広がっているような”臨場感を目指しています。
最大22人という大人数を収めるステージ(実際、22人のプリキュアが横一列にズラリと並ぶなんていうカットもあります)の縦横な広大さを表現することが、立体視という側面でのテーマだったように思えるからです。
事実、ダンスがメインの映像ではあるのですが、最初のナンバーでまず驚かされるのは、天井の高さと周囲のアリーナとステージ上のプリキュアたちとの対比から来る、ステージセットの途方もない広大感!
ダンスも、出来るだけフルサイズで、可能な限り踊っている全員をフレーム内に入れ込みたいという、大スクリーン前提のレイアウトにもなっているので、トータルとして引きや俯瞰のショットが多く(少なくとも、そうした印象が付くコンテになっている)、『DX2』の時のようなアクロバティックなキャラのギミックもほとんど入れていないので、巨大なステージでのダンスパフォーマンスといった趣の映像表現だったりします。
そこに、要所要所でキャラのウエストサイズの、いわゆるかぶりつきやステージ上のカメラのカットを入れ込んで、キャラクターモデルも引き立たせる形になっています。
そうしたアップショット(いわばソロ的な見せ場カット)は、各プリキュアそれぞれに用意されていて、その配分もかなり苦労したのではないでしょうか?
そこでの細かい活き活きとした表情や、手付けで加えられたドレスのふんわり感、マスゲームにならないよう微妙に調整されたモーションなどは、もう今さらいうには及ばず!
ステージの広大さと、各キャラのアップ的なショットというアンビバレンツな要素がどちらもちゃんと心に残っているというのは、しかしスゴイ話です。
もう一つ特徴的だったのが、各モデルの前後関係において極力空気遠近を排していたことです。
同じチーム同士(例えばスイートのメンバーのみ)のフレームであれば、前後関係に合せてアップに限り背景側にボケみを加えることはあるのですが、異なるチーム(例えば、手前がスイートで奥にハートキャッチ)みたいな場合は、完全にパンフォーカスになっているのです。
おそらく、22人プリキュア全員が“等しくメインヒロインである”という考え方から来ているものではないでしょうか。
でも人間の目というのは実はこういう時は主観的にパンフォーカスなので、生理的にもカタルシスの高い表現です。こうした物理的なレンズ効果に縛られず、より生理的に則った映像表現が可能な点もアニメの良いところでもありますね。閑話休題。
逆に、ステージ背景となっている「PreCure」のネオンサインは普通にショットの構図に応じてボケ処理が行なわれていて、ここだけ主従関係が付けられている点も、キャラを引き立たせる要因になっているかと思います。
このようにパンフォーカス状態と俯瞰の多用もあって、ロイヤルボックスから鑑賞しているかのような錯覚に陥ります。・・・この観る側のロイヤルボックス的な感じも、個人的にはプレミアム感に貢献している気がしました。
セットリスト面でも、スイプリ主題歌(スイート組のソロ)から始まって、歴代メンバーの紹介の意味も持たせたオールスターズでのお馴染みの曲などを挟み、バラードナンバーで聴かせた後テーマメドレー、ラストナンバーへ怒濤の展開と、ライブステージ感バッチリの並びになっており、その配分具合にも呻らされます。
とにかく百聞は一見にしかずで、プリキュアファンならば絶対に観ておくべき超絶映像です。
そして、いつか大スクリーンでこの映像が見られると嬉しいなぁ!>お願いしますよ、東映アニメさん!!!
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