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2010年8月24日 (火)

『仮面ライダーW』の劇場版「AtoZ 運命のガイアメモリ」。48話のラストにロストドライバーが出てきたのを見て、直感的に「劇場版を見なくてはダメだ!」と思い、見てきました☆

ようやく(と言って良いでしょう)『仮面ライダーW』の劇場版「AtoZ 運命のガイアメモリ」を見てきました。

今週放映の48話。加頭がNEVERであるという設定に加えて、さらにラストにロストドライバーが出てきたのを見て、直感的に「劇場版を見なくてはダメだ!」と思い、言ってきた次第(笑)。

平成ライダーの映画は全部観にいっているわけではないんですけど、これは屈指の傑作ですよ!

シリーズのお話とも適度にリンクしているし、番外編としてのまとまりもきちんとしている・・・この辺は、TV本編のエピソードが常に2話一対読み切りの章立てとされていたコトも、功を奏している気がしました。
呎としては約4話分の内容ですから、『W』としては映画らしいボリューム感(作劇的な風呂敷の広げ方や、アクション的な見せ場の作り方など)を+αするのにちょうどイイカンジでもあった気がしますデス。
テーマとしては、三条陸氏にしては珍しく(?)母と子の絆とか、フィリップの母に対する想いが軸となっていて、これがなかなかグッとくるドラマチックなポイントになっているのですよ!・・・特に、童謡「あめふり」をモチーフにしていると思われる、子供とお母さんのやりとりをみて、フィリップが母親の存在に想いを馳せ、それがマリアへと惹かれてゆくきっかけになる流れがイイ!

平成ライダーでは使い古されていると言っても過言ではない、「悪のライダーとの対決」シチュエーションも、『W』ではなかったので、そこも劇場版らしいスペシャル感にも繋がっています。
同時に、OPタイトルの風都の夜景をバックにマントを翻すエターナルという、TV本編OPのド頭シークエンスに被せたカットにもニヤリ。
エターナルが白ボディなのは、当然ジョーカーとの対決を見越してのカラーリングですよね☆

敵対するNEVERのメンバーが使用するT2メモリが、ジョーカー以外(!)いずれもWが所持している6本のメモリのT2バージョンで、翔太郎たちがWと同じ能力と対峙する、王道を行く展開もさることながら、TV本編を見ていて根本的に気になる、Wの持つメモリ(と同等)を使ったドーパント形態も拝めると言った、一粒で二度美味しい展開もグー♪

作劇としては、冒頭の事務所内の雨漏りシーンがT2ジョーカーメモリ発見の伏線として成立している辺りもナイス!

で、もうアバンのT2メモリを大道克己らがヘリから強奪するシーンからして、“いつもの”東映特撮のテイストとは違う映像に仕上がっていて、驚嘆!
ここで披露されたアクションでの、全体的に画ブレしているカメラワークや局所のドアップを細かく抜いてフルコンタクト感をアピールするハイテンポのカッティングは、全編に渡って貫かれており、アメリカ帰りのスタントマン(笑)坂本浩一監督が体感的にもっている、アクションのスピード感と、『ブレイド』以降、平成ライダーのカメラワークを一変させた倉田幸治カメラマンの最大の特徴といえるアグレッシブさのコラボだからこそ実現できた映像だったと思います。
また、吊りを使った激しいアクションも東映特撮のお家芸の一つ、操演殺陣ではなくて、ハリウッド的ないわゆるワイヤーアクションになっていたのも特徴的でした(これは、『ゴセイジャー』が操演殺陣となっていたので、その差も見えて面白かったデスよ)。

こうした息もつかせぬハードアクションの中、6本のメモリを駆使して、矢継ぎ早にフォームチェンジしてマスカレードやNEVERの面々とバトルしまくるWの活躍が、もうメチャメチャ格好良すぎ〜〜〜!
しかも、エッジの立った(しかもワイヤーアクションも利用した)バイクアクションも絡めているので、その迫力は天下一品。

ただ大画面でのアップと激しいPANの連続によるインパクトは絶大だったものの、逆に退きのアングルが少なくて、映画の大きなスクリーンを活かして広大さを見せる演出がなかったのが、食い足りないと言えば食い足りなかったカモ?(苦笑)

細かい部分ですが、翔太郎がジョーカーに変身してNEVERのメンバーと戦うお馴染みのさいたまスーパーアリーナでのバトルでは、いつものように2DのCGIでヒビやら破砕エフェクトやらを“描き加える”のではなく、コンクリート粉を意識させる粉塵を仕込んだ柱を何本も作って、パンチ等のミスショットやダメージを受けて叩きつけられる際には、その柱プロップを破壊してゆくことでの物理的な激突感と、黒いボディのジョーカーの頭や肩が白い粉塵まみれになっている画作りがゲキレツにリアル!

『ライダー』へのリスペクトでもある、ジョーカーのライダーキックやライダーパンチにもグッときましたよ〜♥

クライマックスで、被る主題歌にあわせて反撃に出るエクストリームでの、「風が俺たちに力を与えてくれる」と、元祖『仮面ライダー』原作版のオマージュに痺れると同時に、街の名前が「風都」である意味も納得!・・・48話で「若菜姫」のニックネームに、それ以上の(そして文字通りの)意味づけがされていて「お!」と感激したのですが、同じセンスにも関わらず、こちらもやられた!!!(笑)
これは、ジョーカーメモリについてのダブルミーニングにもいえることダターリヽ(´ー`)ノ

それから、クライマックスでのサイクロンジョーカーへの変身でフィリップが翔太郎の肩に手をかけて失神する、二人の絆や信頼を強く感じさせる演技がこれまた熱い!

ところで、翔太郎がスカルから手渡されたロストドライバーで、単身フィリップ救出に向かうシーンが、直感的に48話のおやっさんのハットを手にして若菜姫救出に出て行くシーンと被せてあると感じたのだけど、改めて48話を見たら、話の流れ自体も被せてあるジャン!!

おやっさんのハットが、ここではロストドライバーと等価という意味づけであり、ちょっと「超演出かも?」と初見では感じた、ユートピアドーパントを気迫で追い詰める生身の翔太郎というシーンに対しての、実は説得力としても機能するように、おそらく考えられているのだと思いましたよ。

劇場版を見た後に改めて48話を見ると、予想以上に新たな感動が味わえますデス。

で、敢えてというかわざと(笑)不満点を探し出して挙げるとすれば(爆)、特撮予算のほとんどをおそらくVFXに投入していて、視覚的にダイナミックなハッタリ(例えば、『ディケイド完結編』での、ディケイドを狙ってビルを拳で破壊するJ、みたいな)大仰な特撮シークエンスがほとんどなかった点でしょうか?
この点に関しては『ゴセイジャー』の、おそらくロケ場所から逆算して、ある程度その周辺を再現したと思われるビル街セットでの巨大ロボ戦の方が、ダイナミックさ満点だったように感じました。

なので、風都タワー崩壊が、個人的にはもう少しスペクタクルな──デザスター感の強いビジュアルだと嬉しかった佳奈?と(^^;;
まぁ、エクストリーム対エターナルのシーンはほぼ全カット合成(バストショットでも、CGで作られたタワーの基部が見切れてるのですから)みたいなトンでもないコトになっていたわけで、それだけでスゴイと言えばスゴイのですが、でもそれってCGカットの成り立ちとかを判っていないと・・・みたいな(苦笑)。

なんて、本当に重箱の隅をつついてみましたww──本当に些細なことに思えてしまうくらい、よく練られたストーリーであったと言うことで御座います。

ああ、予想を上回って超絶長文になってしまった〜(^^;;

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