ジュエルペットてぃんくる☆12話インプレ
『てぃんくる☆』12話も、人間界メインで話が進行するエピソードです。
今回は、あかりがマンガ執筆に色々悩むというお話なのですが、恋愛ストーリーのプロットを考えているうちに、自分自身の恋に対する考え方の未熟さを知る、というマンガ云々のネタ感よりも(作品の本質の)あかりの成長物語としての印象が強く残る、イイ話でした♪
なので、クライマックスでは魔法のマンガグッズ(!)でマンガを仕上げるのではなく(あかりが、それをインチキとちゃんと感じるのもミソ)、そのグッズの魔法の力で自分の描いたマンガの世界に入り込み自分の気持ちを知る展開になっています。
魔法少女ものの王道をゆくストーリーが、とにかく問答無用に素晴らしいワケです!さすがは島田満さんの脚本!
ラスト、ルビーをモデルに動物ギャグ4コマを描いたらクラスメイトたちに評価されるオチも、希望的なカタルシスを見せていて、そこもOK☆「小さなことから〜」的な印象や、「等身大のことを気負い無く描くことが大事」といったキッズ向けらしい落としどころだったと思いますヨ。
また、その4コママンガを誰よりも最初に誉めてくれるのが、憧れのユウマくんである点も見逃せないですね☆(そこでの、あかりの恥ずかしそうな表情芝居が、これまたグー♪)
それにつけても、今回から夏服仕様だったのですが、いきなりあかりの私服が3パターン!2つはこれまで登場したものの半袖バージョンでしたが、新規が1着。ただ次回予告では基本の私服半袖ver.だったので、今回のような服装の頻繁なチェンジは恒久的な形ではないのでしょうね〜(グスン)。
今回は演出的に、日にちが過ぎてゆく表現をテロップやナレ以外で見せていこうという発想からの、頻繁なチェンジだったように思いましたデス。コンテ段階で指定されていたのか、処理段階でのアイデアだったのかが、ちょっと気になります〜。
それと、細かいところではあかりの描く絵(特にノートでのラクガキ)のクオリティの“リアル”さ!(笑)いかにも“マンガが巧い小学生”が描きそうな絵柄なワケデスよヽ(´ー`)ノこれだけで、痺れるゥ☆
なおコマ割がそれなりに出来ていたりとか、ネームを切ってから下書きに入るとか、結構あかりは漫画制作ノウハウを知っているっぽいワケですが、きっとスララで勉強したんだろうナァとか思ったりヽ(´ー`)ノ
人間界メインの話でありながらも、ルビーとラブラがしっかりあかりのパートナーとして機能しているのもポイント高いです。
あかりが話すマンガのプロットを、目を輝かせて聞き入ったり(続きを聞かせてと、あかりにねだる辺りが幼い妹風情で、そこもまた良いのです!)、結局マンガを仕上げきれずに落ち込むあかりを、自分たちが描いた絵を見せて、一所懸命慰めたりと、かわいい見せ場が随所にあります。
&ルビーとラブラが紙くずを屑屋さん風に背負い篭にいれるカットが、コミカルでカワユス(*´Д`) そこは稲垣隆行さんぽいカンジが、何となくしたりヽ(´ー`)ノ
他にも、あかりの部屋に置かれているコミックスが全部小学館のものとか、マンガ家先生バージョンのあかりが、やっぱりベレー帽だったりとか(笑)、色々とオトナ目線だとギャグっぽくも見えるカットもあったりします。
・・・しかし『てぃんくる☆』では稲垣さんが本当に大車輪の登板を見せますね〜。しかも、毎回クオリティも高いし!
そして、やっぱり感じるのは、あかりの感情の起伏の付け方が、誤解を恐れずにいえば『ななついろ★ドロップス』のすももに近いテンションだなぁ〜ということ。
ヒロインの日常芝居でのシャイな部分と、気のおけない人にだけ見せるちょっと調子の良い感じとの落差をしっとり地に足の付いた形で魅力的に見せていたのが、『ななついろ』のとても良いところだったので、そこは期待通りでもあり、そんなあかりを見ていると、ついついニヤニヤしてしまうのです(笑)。
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