フレッシュプリキュア!ダンスえほん
「フレッシュプリキュア!ダンスえほん」を購入しました〜。
『フレプリ』新旧EDのノンテロップ版と、双方のピーチのモデリングを使った“お手本”ムービーが収録されたDVDが一緒にパッケージされたものです。
本よりもDVDの方がメインという、ある意味で食玩的なパッケージですね(笑)。
なので、冊子ではなくデジパックの折り返しを拡張したような観音開きの“ページ”が「本」という体裁を辛うじて留めているカモ? みたいなwww
そこで振付担当の前田健さんが、要所をワンポイントアドバイスするだけの構成です。
・・・こうした構成をネガティブに受け取っているお母様方が文句を付けているレビューを、ネット上で見かけましたが、ハッキリ言って、あんたバカ〜?
常識というメガネでしか物事を見られない古い地球人のことは、さておきまして(笑)・・・。
まずすごいのが、DVD収録のピーチのお手本のモーションを、いわゆる全フレーム切りだしした4cポスターがついていること!
昔『コメットさん☆』の初期EDのシングルに、EDフィルムでバトントワリングするコメットさんの原画が全部掲載されていて、仰天した記憶がありますが、それを超えた! ってカンジヽ(´ー`)ノ
『フレプリ』EDのダンスは、かなりリズミカルで複雑な動きもしているので、これがフレームごとに一覧できるのは、オオトモファンにとってもウレシイ仕様♪
これはやっぱりCGアニメだからこそ可能なものですね〜。
で、肝心のDVDなのですが、こちらも侮れないモノ!
見てお判りの通り、EDから単純にピーチを抜き出したモノではなくて、このDVD用に基礎モーションを新たにレンダリングしたものか、ED用のリファレンスとして造られた基礎モーションをコンポジットし直したと思われるモノなのです。
どちらにせよ、そういう意味ではEDの“素材”といってもいいかも知れません。
ですから、後期(現行)EDでのピーチがフレーム外にいるパッションがメイン部分の振付なども、ピーチがバッチリ再現してくれてますヽ(´ー`)ノ
「CG WORLD 2009年7月号 vol.131」の『フレプリ』のEDメイキング記事を一読してから見ると、興味も倍増ですよ!
さらに、このメイキング記事では見ほとんど言及されていない(あるいは、敢えてオミットしたのかもですが)、CGIのモデリングやモーション以外の部分ともいえる、ピーチたちの表情芝居の細やかさも、本チャンのEDとある意味素描であるDVDでのお手本ムービーとを比べると、一目瞭然。
このEDの本当の凄さや良さというのは、なめらかかつ、リアル&ナチュラルな動きもさることながら、CGI上での、繊細かつ豊かな表情にあることが判るでしょう。
例えば、後期EDでのウェーブでは画像のようにウェーブ中のパッションに向かって、ピーチとパインが目線を向けているよう演技が付けられているわけです。
前期EDのピーチの投げキッスなどは、目線や首のかしげ具合はもとより、アングル的な都合(見栄え)を優先して、基礎モーションと思われるお手本ムービーとは逆アングル──ある種鏡面対称的な作り込みになっていたりもするという、この事実!(゜∀゜)
また前半EDも後半EDも、もともと一般的なPVやライブパフォーマンスのステージ映像を意識してもいる映像なので、カメラに向かって笑顔をみせるという動きが頻繁に入るのですが、こうしたプラスアルファのモーションも決め打ち的に付けたものではなく、おそらくフレーミングやカメラワークを決めつつ付けていったものと思われます。
そうしたワークフローもあって、カメラワークに対してナチュラルなカメラ目線が成立しているのかも知れませんネ〜。
東映アニメのCGチームのスキルの高さを、改めて体感しましたよ。
・・・お手本はピーチしか収録されていないので(まぁ「CG WORLD」の特集記事を読むと、利用しているモーションキャプチャ素材は一つだけらしいので、これだとガワが違うだけ、になっちゃうと思うんですけど(^^;;)、あまりオオトモのプリファンの間では話題になってないっぽい気もしますけど、そういう技術面での興味を持っているファンならば、これはかなりのマストアイテムかと・・・。
惜しむらくは、お手本ムービーには音声(歌)が収録されていないこと。
ゆっくり動くバージョンのお手本ムービーも収録されているので、ノーマル速度版のお手本は歌付きにして欲しかったなぁ〜〜。
ちなみに、各ムービーのリーダーとして左のようなカウントダウンカット(「1」は4人の人差し指を突き上げた腕だけのカットです)がインサートされてるのも、なかなかポイント高いデス・・・これもサイレントなのが、またまたちょっと残念ですけどね(苦笑)。
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