『鬼太郎』19話・里見ちゃんのデザイン秘話が、明らかに!
鬼太郎ブログが更新されました。
今回は主力作監の一人でもあり、劇場版での総作監、浅沼昭弘氏のインタビュー(前編)となってます。
印象に残っているのが42話のBGというのが、ワロスヽ(´ー`)ノ
実際、この回だけはことごとく写真参考があったのでは? と思えるほど、ガッチリした美術になってましたから、L/Oを作る段階でかなり苦労されたのでは? というカンジですね(笑)。
このインタビューで特筆すべきは、貝澤演出回の19話のゲスト(つか、ヒロインの)里見ちゃんのデザイン秘話☆
里見ちゃんに関する貝澤メモも掲載されておりまして、個人的には大いに興味深いものがありました。
発注時の貝澤メモ段階から「学校での服」と「夏休みの服 ワンピース」と指定されており、最初から衣装替えを行うことを想定していたことが判ります。
ちなみに、メモ上では「里見」ではなくて「里美」となってますね〜。
また、浅沼氏も「それをそのまま描き起こしただけだよ(笑 」と答えられている通り、麦わら帽子や長いもみあげ、後留めのリボンなど、里美ちゃんの造作的な特徴がすべて描き込まれています。
さらに浅沼氏が提出したラフデザインに対する演出指定では、もみあげについては「正面近くは両方とも顔の上にくると よいと思われますが 作画上のこともあるので おまかせします」とあり、服へは「子どもなので かなりダブっと ストレートな感じ」と指示した上に「ちょっとマーク入れるとカワイイかもしれません」と、これも里美ちゃんの特徴になる、デザイン化された太陽のプリントが描き込まれていたりもします!
オンエア時、その見せ方から貝澤ょぅι゛ょヒロインwの系譜を見たカンジがありまして、当時のインプレでは「ぽぷり〜あす〜里美」みたいなことを書いたのですが、ここまで具体的にデザイン指示が入っているのを見ると、里美ちゃんはやはり何か貝澤さんの中で感じるものがあるキャラだったのでしょう。
その里美ちゃんの芝居でとてもインパクトがあったのが、「どすこーい!」とポーズを取る時の、ごっつい鼻息(笑)。
この鼻息描写は、その後40話でもネコ娘が看板娘として発奮するカットで使われるので、個人的には何か貝澤さんの中で、こういうコミカル描写のブームが起こっているのか?(笑) みたいな思いもあったのですが・・・。
信頼できる筋からの情報では、実は水木しげるマンガのキャラがよく見せる鼻息描写を活かしたものだったそうなのですヨ(゜∀゜)
初期の演出メモ段階から、キャラ全般の表情づけパターンの一例としてこうした鼻息描写もアリとされていたという・・・。
言われてみれば、そんな顔を水木マンガではよく見かけますが・・・
しかし、そうした描写を水木キャラとは真逆の(5期ならではの)美少女造作のキャラにさせてしまうのが、貝澤さんのすごいトコロ!!!
でも里美ちゃんでいえば、こうしたぶっ飛んだ表情芝居のお陰で、ストーリー的には伏し目がちなキャラ性に、良い具合に活発な雰囲気を加味させていて、可愛らしいバランスのキャラクターに仕上がったようにも感じますね〜。
ところで今日発売のテレビ誌によると、今月末からフジで『鬼太郎』の再放送が始まるようです。
・・・その日にウエンツ版『鬼太郎』の放送があるので、その連動ということのようですが、夏休みいっぱいくらいは放映してくれるのでしょうか??
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