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2009年6月13日 (土)

ツンデレスケッチ(笑)

滞っていた『シュガーバニーズ フルール』本編のインプレですが、月曜くらいまでに一気に追いつきたいと思いますヨ!

まず『フルール』7話ですが、前回からの続きという形のエピソードです。

Sbf0708フランソワーズは、マルーヌに「いばりん坊」と言われて怒って帰って以来、お庭に来なくなっていた。心配するソフィアやバニーズたちだが、実はフランソワーズ本人も、本当はまたみんなと一緒に作業をしたいと思っていた。そのきっかけを巧く作れないフランソワーズは、周囲に対して気持ちとは裏腹に、強がってしまうばかりで・・・

『フルール』のシリーズ構成は、これまでのシリーズと異なり、どうやら1話完結原則ではなく、いくつかのエピソードを併行させて全体として緩やかに連続性を持たせる形が基本となっているようです。
Sbf0702この7話でいえば、6話のラストを受けた、フランソワーズがみんなと一種の絶交状態となってしまったのをどうやって仲直りするのか、をメインのエピソードに置きつつ、きっかけとして自分の誕生日パーティの招待状を押し花で作るオチにして、次回の誕生パーティのエピソードに繋げる展開になっています。Sbf0709そこに、さらにフランソワーズが作業中にお庭で奇妙な人影に怯えるサブエピソード──視聴者側には、それがアルプスの少女(リディ)であることは判らせて、これがシリーズ構成上はメインエピソードの一環であることを呈示(そのために「オバケが出た!?」というサブタイトルになっている)──を織り交ぜるという、実は外国TVの『ER』や『サードウォッチ』に近い込み入った内容だったりします。
Sbf0706とはいっても、フランソワーズの感情の動きに合わせてこれら複数のエピソードを描いているので、ストーリー自体は極めてシンプルで、感情移入もしやすい“仲直り話”にまとめているので、不要な複雑さなどは一切感じさせない仕上がりになっているところが、また素晴らしい!

特に、フランソワーズが奇妙な人影を最初に見た時に、結局それが元で、巧く仲直り出来そうだったものが、ダメになってしまうというクロスオーバーのさせ具合も絶妙♪

また、ディーヤさんがフランソワーズに「(誕生パーティ用の)特製のチーズがアルプスから届きました」というセリフで、前回のリディの父親の受けていた電話の主がディーヤさんであるらしいと示唆することで、彼女がお庭に現われた理由も説明してしまう辺りも心憎いです(ただ、小さい子にはちょっと判りにくいかも? ・・・まぁ、気がつかない方が9話のサプライズ感は大きいので、そこは狙いなのかも知れませんが)。

こうした展開の7話なので、もう全編フランソワーズのツンデレ感がサクレツ!ヽ(´ー`)ノ
それは、単にセリフのやりとりに留まらず、彼女の感情の起伏に合わせてのコンテで付けられた細かい芝居と、それをキッチリと表現した作画によって、素直になりたいのになれないフランソワーズを極めて魅力たっぷりに魅せてくれています。
印象的な場面をピックアップすると──
Sbf0703冒頭の、心配するはなうさ・ももうさ、ストロベリーうさ・ブルーベリーうさに対して、「土いじりなど、お嬢さまの自分がする仕事ではない」といった旨の言い訳がましいセリフでの、赤面しつつの手振り身振りに加えて、逆ギレ気味に怒鳴り散らしてしまう芝居。──直後に、自己嫌悪的にシュンとしてしまう落差(引きの夕景の室内でのポツンとした画面が、淋しさも巧く表現してます)もイイ!
Sbf0707怪しい人影を見かけた際に、オバケの話を思い出して怖がるものの「みんなには訊けないし」と、うなだれるシークエンスでの、一度ソフィアたちの方を見て(カットを変えて見せる、仲良く談笑しているソフィアたちとの位置的な距離感が、そのまま心の距離感を表している!)うつむいた時の切なげな視線移動の見事さもウイウイ☆
Sbf0710直後の、ベランダでうなだれるフランソワーズのシーンでは、そのアップショットの表情芝居そのものもさることながら、切り返しでの背中からの俯瞰ショットが、尋常じゃないほどに彼女のションボリ感を顕わしているのですよ(おそらく撮影で付けられたパラによる画面サイドのグラデーション効果が、もの凄く絶妙!)。
Sbf0713そして、押し花の招待状をみんなに手渡して巧く仲直り出来た際に、はなうさ・ももうさにウインク&サムアップという、なんとも言えないハッピーな高揚感もイイカンジなのですよ。
で、前後しますが、招待状に対してピエールが真っ先に「出席させてもらうよ」と応えるや、フランソワーズが大喜びして「本当に!?」と返す、その喜び具合も、単に仲直りというよりも“大好きな人が来てくれる”嬉しさの方が勝っている感じを出す目線演技になっていて、こういったゲイコマな感情演出がとにかく冴え渡っております。

Sbf0705こうした細かい部分は、モネ先生の演技でも使われていて、作業に加わらず一人下校しようとするフランソワーズの前に、苗のカートを持って現われるシーンでの、ピョンと軽くジャンプして止まる動きで、モネ先生の屈託のなさと、そのオーバーアクションでフレンドリーにフランソワーズを“誘導”する先生らしさを巧く見せています。
また、先生らしい部分としては、その後にみんなと離れた場所とはいえ、フランソワーズが作業をしているのを確認して、軽く目を細める演技も心憎いばかり。
それでいて、ソフィアやバニーズたちがオバケ=枯れ尾花説を提唱する中で、先生は一人「本当にいたらいいのに」と残念がってしまう、珍妙な子供っぽさも面白くて、これもゲイコマな先生らしさの演技があることで、際だつ感じもありますね。

Sbf0711今回の演出は、『ひだまりスケッチ』で、チーフディレクターを務めていた上坪亮樹氏。『ひだまり』はシャフト作品なので、必然的に(笑)アヴァンギャルドでシュールな描写が連続していたわけですが、それでいて原作の『ひだまり』らしいほのぼのした日常感みたいな部分というのが、案外と上坪氏の持ち味だったのかも?? とか思ったりもして──それが正編と2期(『×365』)との匂いの違いかも知れないですね──。
特に、前回(スタジオ・ルナ回)が気持ちマンガチックな演出にウエイトを置いていたのと好対照に、今回が全体的にリアルな感情芝居で通していたところからも、そうした印象を受ける次第。

・・・あ、今回のキャプはほとんどフランソワーズのカットばかりになってしまった〜〜(^^;;

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