『フルール』放送直前スペシャル! パート3 DVD特典PV「恋するパティシエ」
放送直前スペシャル! と題した怒濤の『ショコラ』インプレシリーズの3回目。
最後はPVの「恋するパティシエ」です。
この歌は、『キティパラPEACE』の「シュガーバニーズのパティシエ占い」コーナーでBGMとして使用されているボーカル曲です。たぶん、ソフト化は現状ではこのPVだけなのではないかと思います。
しろうさ・くろうさ(堀江由衣嬢&木村亜希子嬢)のデュエットによるこの歌は、パティシエの男の子が恋する女の子を幸せにするためにお菓子を作ってあげたい、という歌詞に合わせてソフィアとニコラ、フランソワーズとピエールの恋の行方を綴った、メロウ&ファンシーな面はゆい映像に仕上がっています。
まず1番のマイナーのBメロ「こぼれおちた涙色のボンボン」という歌詞に合わせて、ソフィアが涙を流す切ないシチュエーションがジンと来ます。
続くサビで描かれるのがフランソワーズとピエールで、このシークエンスがPV前半のクライマックスでもあります。基本設定の段階から組み入れられていたフランソワーズの想いが報われる雰囲気になります。盛り上がるメロディも、それを引き立てています。・・・そんなシェ・ジュネのカフェテラスの二人からカメラが引くと、
隣の席でマルーヌとシャルロットが食事に舌鼓という、色気より食い気の二人がいるのもゲイコマで、愉快です。
そしてソフィアとニコラの関係は、主に2番のAメロBメロ部分を通して描かれてゆきます。
ソフィアは、フランソワーズほど積極的ではないですが、出会いの段階からニコラへのフラグが立っていた上に(笑)、ニコラ自身もまんざらではないノリだったので、のっけから仲良くケーキ作りに励む様子が描かれます。
サビでは「ミルフィーユ重ねるように、想いは遠く積もってゆく」という歌詞を汲んで、『ショコラ』での名場面を点描してゆくのですが、これが描き下ろしの上、27話を引っ張ってかスナップ写真としてまとめられているのがポイント。このシークエンスでミレーユが登場してくるところも嬉しい限り☆
そして、レギュラー全員での記念写真に続けてソフィアとニコラがツーショットで試食している写真をみて、ソフィアが窓の外──ベルギーの空の下のニコラへ想いを馳せるカット(後ろ姿だけで表情を見せない辺りが、これまた甘酸っぱいワケですよ!)から、エンディングへと流れ込んでゆきます。
曲自体も、アップテンポではあるものの要所要所哀愁漂うメロディともなっている上に、こうした映像なので、『パラレルタウン』の「たこやきいかが」のような、いわゆるサービスというよりも、本編で描ききれなかったロマンス的な要素を補完する、一種のサブストーリーで、ファンであれば涙腺が熱くなること必至の内容です。
また、26話(最終回)やDVD特典である27話、総集編、PVには、いずれも“思い出”という共通のキーワードが含まれていて、この順序で見て行くとPVが『ショコラ』としてのグランドフィナーレとも見て取れるような構成になっています(というか、たぶん釘宮洋監督的にはそうした意図があるのでは?──だからこそ、2番のサビでの『ショコラ』全体を俯瞰するような回想カットは、全部描き起こしされているのだと思います)。
てなカンジで♪ 特別編エピソードとこのPVが収録されてる7巻目は、買って損無しだったりするデスヨ!
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