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2009年1月 2日 (金)

あけまして『お菓子の国のハッピーバースディ』

一つ前のエントリーに続いて、劇場『プリ5GoGo!』本編のインプレでございます。
『ちょ〜短編』でも充分長文でしたが、本編は激烈的な長さになってしまいました(苦笑)。
そんなこともあって、またもう多くのトコロで書かれていると思うので、ギャグ要素満載の前説については、敢えて何も書きません(笑)。

スタッフは昨年同様に、長峯達也氏が監督で、プロデューサーも梅澤Pが担当。ただし、劇場『スプラッシュスター』からアソシエイツとして入っていた(実務面では事実上の直担Pだった)鷲田Pも、今回から梅澤Pと同格でクレジットされてます。
また、撮影監督は劇場版『マックスハート』(1作目)の高橋基氏が担当。VFX的なきめの細かい各種のフィルタ処理(デザート女王の玉座の間での、独特の風合を見せるDF処理や水面の波紋、スイーツ化されたルージュ、アクア、レモネード、ミントのテクスチャ処理。あるいはCGIで組み上げられた王宮が崩壊する際の撮影処理などなど)や、昨年は要所のアップショットのみだけ処理されていた瞳の光彩処理が、本作では女性キャラに関しては引目のバストショット以上のものには、ほぼすべて入れ込まれていて、表情芝居に大いに貢献しています。

話のバランスとしては、昨年同様にストーリー性よりもバトルシチュエーションに大きくウエイトを割いて、全編にまんべんなくバトルシーンを配して、その間をドラマ要素の強いシーンで繋いでゆくような形ですね。
なので、前作以上に出だしの振りに当たる部分(デザート王国へ出向くまで)と、王国内を見物して回るシーン(おそらくシナリオでは、もっと時間を割くようなバランスだったと思われる)を圧縮。特に後者はほぼOPの70秒で処理するというアクロバティックなもので、その分をクライマックスともいうべき、ナイト・シューマッハ=ココwとドリームとの対決をじっくり見せるように、コンテで配分し直している感じがしました。
また、アバン部分が異様に長くて(TVの『鬼太郎』か!と思うような(笑))、一通りの戦闘をクリアしてからという、珍しい位置に置かれています。おそらく、これも長峯氏の演出リズム的な気持ち良さによっているものと思われます。

さてさて、長峯演出といえば、ここぞと言うところでの「カメラ目線(相手キャラのPOV)で手をさしのべる」カットなわけですが、今回は落ち込んでいるチョコラ王女を元気づける時のドリームの場面で登場♪
長峯演出での、いわば“心の繋がり”や“気持ちの接近”といった意味合いで意図的に多用されているポーズなので、これがどこで入るかが、実は個人的にはいつも気になるところダターリ(笑)。

今回も白眉なのは、昨年同様にバトルシーンでの音楽演出で、まずはナイト・シューマッハ=ココwとドリームとの対決シーン。
ここは前作のダークドリームとの対決に匹敵する、台詞劇としての感情線の高まり(このノリが、「説教劇」とも揶揄されることの多い(苦笑)成田脚本の醍醐味ではあるワケです)と、BGMが完全にマッチしていて、切なく苦しいドリームの戦いを見事に目と耳で伝えてくれます。さらに、ドリームの独白を彼女の防戦一方なシチュエーションの画に被せることで、シリアスで重たい(子供目線で行くと飽きてしまう)場面をバトルという(子供目線で行くと見ていて飽きない)場面に融合させた、巧みな処理も冴えています。
で、キメの一撃では、今回もフルミュート状態というメリハリのつけかたも気持いい!

さらに最終対決でのムシバーンとシャイニングドリームとの激しい剣劇(フルーレのブーケモードをようやくちゃんと使った、アイテムの見せ方もナイス!)でも、今年は新録BGMを使わせてもらえた感じで、ここも二人の台詞のぶつかり合いがそのまま互いの剣のぶつかり合いになっている画作りだけでなく、その感情のうねりがそのまま音楽に乗っかったような雰囲気になっていて、アクションを盛り上げてくれます。
どちらも、昨年のダークドリームのとの対決シーンのBGM同様に検呎して録音したのではないかと思います(サントラが出た時に、トラックのタイムを見ればより確実に解るでしょう)。

・・・しかし考えてみたら、これまでの劇場版で、最終決戦でここまで激しい肉弾的なバトルを見せたのは、これが初めてかも???
また、決着が付く時の「お菓子はみんなで分けて食べた方が美味しい」といった旨の、ドリームの台詞が、実は王国でお菓子を食べて回る点描で、空飛ぶドーナッツを取り損ねたのぞみに、うららとりんが半分ずつあげるシーンや、蘊蓄をたれつつ互いにプリンを食べさせ合うかれんとこまちのシーンを引っ張っているという、一見何気ないシーンがテーマ的な伏線になっているテクニカルな作りになっている点も、抜群!!
そして、ムシバーンを倒した直後の、なんとも言えず哀しい表情のドリームもタマリマセン!

昨年同様に、シャイニングドリームへの変身はミラクルライト──中盤にチョコラがこれを使ってドリームの手当をするといった使い方も気がきいてました──の力を借りて行うのですが、デザート女王が「みんなで応援しましょう」と国民(&劇場の子供たち)に語りかけ、ムシバーンが「応援がなんの役に立つ!」と否定するというのに対して、ドリームが「みんなの応援があるから戦える!」みたいな台詞を言う流れが、「フルスロットルGoGo!」のサビの歌詞「みんなの応援がまってる。さあ進もう、叫ぼう、一緒に!」にシンクロしていて、そこまで意図的かどうかは解りませんが、思いのほか説得力といいますか、グッとくるものがありました。

トータルとしての印象は、今回は完全にドリームとチョコラの話で、その他のメンバーにはあまりフォーカスされません。その意味では去年の方がユニットとしての『プリキュア5』の映画だったようにも感じます。特に、シリーズ的には“もう一人の主役”扱いであるはずのミルキィローズの活躍が全体的に少なかったのが意外でもありました。
つか、もうちょっと活躍させても良かったのでは? と思うくらいなんですけど(^^;;>ローズ

てなカンジで♪ ナンダカンダで今年も見応えの高い、ジェットコースター的なメリハリの内容だったわけですが、1ロール2ロール目辺りが、パッと見にも作監修正されていないのが分かる迂闊な原画が、かなり散見されていたのが気になりました(また、爲我井さんは納得出来てないんだろうナァ〜とか思ったり(^^;;)。

話としても、実は食いしん坊オヤジのワガママが原因なのかよ! とか、いつにも増して冷静に考えると「オイオイ!」なムシバーンとか、ムシバーンの呪縛となっている宝石が「説得」で壊れるというのを、ココ、デザート女王の両方でやってしまったのは、如何なものか?(個人的にはココはともかく、デザート女王は別の方法──アリガチだけどチョコラの涙とか、ストーリー的な段取りは増えるけど、チョコラが自分で作ったお菓子であるとか──で呪縛から解かれた方が良かったと思う次第)とか、逃げ出してきたチョコラをドリームが励まして王宮へと向かう展開やそのシチュエーションが、まんま劇場版『デジモンセイバーズ』じゃん! とか(爆)、まぁ色々あったりもするんですが・・・。

でも、もう一度みたいと思わせる映画ではありましたデス。

ところで、チケットを買う時に自分の前が小学3年生くらいの女の子を連れた家族だったのですが、お母さんが「本当に『プリキュア』じゃなくていいの?」と念を押すように訊くと、娘さんが「絶対にイ・ヤ!!!!」と、大拒絶していたのがちょっと微笑ましかったりヽ(´ー`)ノ
・・・きっと、07年まではプリキュアが大好きだったんだろうナァ〜。でも「もう幼稚だから」っていうお馴染みの理由で卒業したんだろうナァ・・・と。

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