千和祭@『鬼太郎』:但し先週(;´Д`)
ようやくちょっと時間が作れたので、積み残し(では、一応ないけれど・・・)の『鬼太郎』67話のインプレでございます。
蒼坊主が、久美という人間の女の子を尋ねてきた。彼女は以前山で友達と道に迷っていたところを、蒼坊主に助けられていたのだった。そんな久美は、蒼坊主と再会出来て喜び、一緒に助けてもらった友達に連絡する。だが、その友達二人は吸血樹・樹木子に襲われ、そして久美も狙っていたのだ。
と、内容的には人間の子供を、危険な妖怪から護る蒼坊主と鬼太郎たちという『鬼太郎』としては、もっともスタンダードなもの。
ただ、この樹木子がいつもの妖怪と違い、かなり植物的な特性が高い点が特徴で、そこがまた不気味な感じを引き立てています。痛みを感じない点や、口を思わせる器官はあるものの、感情や思考といった“知性”を感じさせない点などが好例ですね。『鬼太郎』の妖怪(というよりも、水木しげる作品の妖怪に共通する部分かも知れないのですが)は、どことなく人間くさいところが魅力でもあり、それ故の怖さというところもあるので、今回の樹木子のような、どこか無機的な怖さというのは、ひときわ異彩を放つ感じもあります。
同時に、樹木子の捕食行動に対しての理詰めな設定(これ自体が、今回の謎解きの肝とも言えるので、当然といえば当然なのかも知れませんが)も、極めて魅力的でもあります。
余談ながら、67話の演出である大重鎮・勝間田具治氏と言えば『デビルマン』37話「妖獣ウッドドウ怒れる緑」を直接演出した方で、樹木子の設定を最初に見た時に、脊髄反射的にwウッドドウが操る歩く樹木(これも無機質な雰囲気が不気味だった)を思い出してしまいました。
そんな67話なのですが、もう最大のトピックはメインゲストヒロインの久美ちゃんas斎藤千和譲に他ならないでしょう!
蒼坊主を“頼れるお兄さん”として慕っている様も、これまた初々しくてキュート♪
また、千和嬢のナチュラルで(ツンデレじゃないw)基本的には快活な(でもおてんばじゃないw)女の子の演技というのも大変にハマっておりまして、これも久美ちゃんの魅力を大いに増大させています。
ちなみに今回の作監は、あの29話「ネコ娘の妖怪バスツアー」を担当した伊藤智子さん。『鬼太郎』の人間側のゲストキャラは、各話作監が担当のハズなので、久美ちゃんのデザインも伊藤さんと思われます。
なるほど、久美ちゃんのファッションセンスは29話の舞ちゃんや真名ちゃんに共通する、イマドキのローティーンの女の子っぽい雰囲気に溢れてますね〜〜。
もちろん、回想シーンである遠足の場面では、久美ちゃんはもちろんお伴の(爆)男子二人組・健司と
夏樹(奇しくも『デジモン02』『テイマーズ』のそれぞれ主役ですヨヽ(´ー`)ノ)も、ハイキング向きのウエア姿という形にもなっていて、この辺もヨシ。
また、久美ちゃんを介して蒼坊主の封魔の仕事ぶりとそのカッコ良い活躍ぶりも存分に堪能出来る仕組みにもなってます。
ラストで事件が落着したところで、蒼坊主に久美ちゃんからお礼の手紙が届くという、これまた可愛いオチがつくのもイイカンジ〜☆(ここでの久美の手紙の文字を、誰が書いたのかも気になったりw)
と、これで幕となれば“いつも通りの話”でオシマイなのですが、樹木子が全国で人を襲う事件が発生──普通に他の樹木と一緒に、至るところに生えていると思うだけでも恐すぎ!──という報告があったり、地獄では宗帝王の不穏な動きによって、五冠王が捕らえられたり、さらには59話のラストで不吉な余韻を見せたグレムリンがやはり暗躍してたりと、これまでのいくつかの伏線を見え隠れさせ、不穏な空気に包まれて以下次回!
という、実質的にクリフハンガーな結末というのもニヤリです。
・・・あ、今回のネコ娘ですが、さほどの大活躍ということもなく・・・なんですが、久美ちゃんがメチャかわゆかったので、出番の少なさはあまり気にならなかったりしてヽ(´ー`)ノ
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コメント
>ウッドドウが操る歩く樹木(これも無機質な雰囲気が不気味だった)を思い出してしまいました。
たとえ古いっス。
意味わかんなくて、確認のためにウッドドウ編、見直してみたり。
単独でも充分面白いエピが、来る西洋妖怪襲来編の前フリって事で、いやでも来週期待しちまうですわ。
ザンビア出るよね?
アパラチャパニラチャのモゲータ!
投稿: 宅川剛 | 2008年7月31日 (木) 17時26分
宅川さん・・・
>たとえ古いっス。
ドハハハハ!ヽ(´ー`)ノ
だって、「デビルマン」をリアルタイムで見た(もっとも、恐くてその当時は2〜3回くらいしか見なかったけどw)、古い人間なんですもん>自分www
投稿: ぽろり春草 | 2008年7月31日 (木) 22時11分