フラグ成立???
今週の『シュガーバニーズ ショコラ!』9話は、ピエールのお当番回。
優しいくてしっかり者というイメージのあるピエールの、意外に優柔不断な一面と、それに対する自己嫌悪気味で気弱な言動を見せるお話です。
明日は日曜日。お店も定休日なので、久しぶりに自転車の練習をしに行こうと考えていたピエールだったが、夜になってお父さんから明日急な予約が入って店を開けることになったので、出来れば手伝って欲しいと頼まれる。悩むピエールを見たラテうさ・カプチーノうさ、パンダうさ・こむぎうさたちは、ピエールの代わりに店を手伝い、ピエールを自転車の練習に行けるようにしてあげた。練習に出かけたピエールは、今度は逆にお店のことが心配になってしまい、練習に集中出来なくなってしまう。
ロードレーサーとバリスタ&パティシエ。この二つの夢を持っているピエールなのですが、シリーズの内容や流れから、どうしてもバリスタやパティシエとしての方にウエイトが割かれてしまうわけですが、今のピエール自身にとってはどちらもイーブンで、選ぶことなど出来ないことを改めてきちんと呈示するエピソードになっています。
・・・もっとシリーズ構成的に余裕があれば、ピエールがロードレースに参加するような話や、それに合わせての実戦練習をするような話も作れるのでしょうけれど、それでも今回のように基本設定を活かした上で、ピエールの内面を掘り下げるエピソードが組み込まれていることは、非常に嬉しいものを感じます。
ピエールにとって、二つの夢の選択を突きつけられるような形になり、結局中途半端な心理状態に陥ってしまう、気弱な彼の姿もポイントなのですが、そんなピエールに助言を与えるのが、フランソワーズというところがまたグー♪
『ショコラ!』6話で、フランソワーズにピエールがアドバイスをしたのと、ちょうど逆な形にも見ることが出来て、ピエールの話というだけでなく、フランソワーズとの距離感をも描いている、一粒で二度オイシイ内容なのです! 加えて、その6話で着用していたスポーティウエア姿を再び披露してくれているのもポイント高いですヨ☆
殊に、転んで自嘲気味になったピエールをフランソワーズが励ますシーンでの、彼女のこれまで見せたことのない、優しく包み込むような穏やかか口調や、青空の下で草原に座って会話するシークエンスでの、BGオンリーのカットを印象的に利用した、ちょっと間を使った大人っぽい演出など、ピエールの主役回なのに、フランソワーズの新たな魅力がググッと、でもさりげなく出ているのもタマリマセン。
これがギャルゲーだったなら、間違いなくこのイベントで、フランソワーズ・ルート確定フラグ成立ですよ!(爆)
それくらい、フランソワーズのピエールへの淡い恋心についても掘り下げられているワケですね。
ピエールを峠で先回りして待っていて、通りかかった彼に「がんばって下さいませね!」と応援の言葉をかける時の、フランソワーズのモジモジ具合と勇気を持って声を発する仕草──自分たちのことのように、そこで思わず力むももうさ・はなうさ、ストロベリーうさ・ブルーベリーうさたちも愛らしい☆──なんかも、好例ですね。
さてさて、今回はピエールの主役回なので、彼のパートナーという位置づけの、ラテうさ・カプチーノうさ、パンダうさ・こむぎうさの活躍(というかトラブル?)シーンもバッチリあります。
シチュエーションとしては、ピエールが店の手伝いを失敗してバニーズたちがトラブルばかりを引き起こしているのではないか? と心配するシーンでのイメージなのですが、ピエールの心配とは裏腹に(笑)コミカルタッチで描いており、一つの見せ場ともなっております。
コミカルなシーンとしては、転んでしまったピエールを見て、彼のところへ急ぐフランソワーズのシーンも忘れてはいけませんね。
ディーヤさんが特殊な自転車をこいて追いかけるわけですが、そのデザインといいなぜ峠まで乗ってきた車を使わないのか? とか、イイ意味でツッコミどころ満載ヽ(´ー`)ノ
そんなこんなで、今回はソフィアの登場シーンは本当に冒頭の数カットのみ、というまた大胆な構成のエピソードでもありまして、ソフィア・ファン、植田佳奈ファンにはちょっと残念だった佳奈?(笑)
前シリーズを含めても、おそらくここまでソフィアが登場しないエピソードはおそらく初めてだと思います。これまでは、ソフィアがメインでは内場合でも、それなりに彼女の登場シーンに尺が割かれていたので、その点でも逆にピエールの葛藤やフランソワーズとのふれあいといった部分が、強くフォーカスされている印象を与えています。
とはいえ、登場場面の少なさを考慮してか、ソフィアの口癖的な設定となっている「へー、そーなんだ」を言わせるだけでなく、それをしろうさ・くろうさがマネするといった、微笑ましい描写もありますデス。
余談ですが、この回でピエールが練習に出かけたアルマン峠ですが、調べてみましたが、どうやら実在の地名ではないようです。
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