ゆ、ゆーっ、ユアアーッ!ユアーッ!
『シュガーバニーズ ショコラ!』5話は、田村ゆかり祭ヽ(´ー`)ノ
ゆかりん演じるシャルロットのお当番エピソードです。設定を活かして、しろうさとくろうさががシャルロットからバレエを伝授されるお話です。
学校から帰ってきたシャルロットは、バニーズたちと遊ぼうと一目散でソフィアのお店にやって来たものの、当のバニーズたちは強引なシャルロットに実は戦々恐々。今日はバレエをやろうと言い出すシャルロットに、バニーズたちは適当な口実を付けて逃げてしまう。残されたしろうさ・くろうさが、結局シャルロットの家でバレエのレッスンを受けることに・・・
てな具合で、今回は完全にソフィアは脇役。前半にちょっと登場するのみです。
また、人間側の登場キャラもソフィアとシャルロットのみに限定された(厳密に言えば、シャルロットのバレエの先生が回想シーンで登場しますが、ストーリーには直接絡まない)『シュガーバニーズ』の中でも屈指のミニマムな構成になっているのもミソ。
ストーリーそのものも、本当にシャルロットのいつもの日常の一コマを切り取った、言ってしまえば他愛のない内容なのですが、逆にそれが子供の等身大の世界をほんわかと描いていて、微笑ましい限りの仕上がりです。
今回のシナリオはシリーズ構成の浦沢義雄氏ですが、こうしたほのぼのとしたかわいらしいお話をしっかり書ける辺り、浦沢氏の真の実力の高さを感じさせます。──浦沢氏といえば、『練馬大根ブラザーズ』や『Kawaii! JeNny』など、どうしてもシュールで不条理なギャグというイメージが付きまといますが、こうしたマイルドな味わいの作劇も上手いのですよね〜〜。
で、浦沢氏の脚本回といえば、第1シリーズでは点呼みたいな(笑)バニーズたちへのソフィアの呼びかけというのが、割合と定番だったのですが、今回はそれを変形したような形で、シャルロットがソフィアの店の中に隠れたバニーズたちを見つけて行くというシチュエーションとして使っています。
これが同時に、新シリーズになったということで、バニーズたちの顔と名前を改めて紹介する機能も果していて、その辺りの仕掛け方も上手いです。
あまり出番のない(苦笑)ソフィアですが、しかし天衣無縫でバニーズにお構いなしのシャルロットに呆れてしまう表情をはじめとして、どのカットもプリティ極めてマス♪
シャルロットと一緒に遊ぶのを避けたくて、ソフィアの助け船に期待するしろうさ・くろうさの空気を読めないトコロもOK♪
シャルロットに対しても、第1シリーズよりもちょっとお姉さんぽい受け答えになってたりと、細かい芝居もヨカヨカ☆
しかーし、今回はなんと言ってもシャルロット!
どのカットも殺人的な可愛さに溢れていて、これが本エピソードの最大の見どころ!
「責任もって、レッスンしまーす!」「早速、レッスンしましょー!」と、嫌がるバニーズたちにお構いなしな、ちっちゃい子独特の“自己中心”的な言動もタマリマセン☆
また、カットカットのセリフに合わせたシャルロットのポーズも最高にカワユくて、のっけから魅力爆発♥
バニーズたちが口実を作って、次々と去って行くのを見てションボリとしてしまう表情や、しろうさ・くろうさとだけでもバレエを出来ることになり、一転して破顔する表情の変化のテンポ感もグー。
・・・この落差が、バニーズたちのためにシャルロットが、実はレオタードまで作っていたほど楽しみにしていた場面で、彼女の気持ちをより強く見せることにもなっているワケですね。
で、「厳しいバレエの先生のまねをしたい」という小さい子ならではの動機付けもバッチグー!
そうこうするうちにレッスンというよりも、ジャンプ遊びみたいなノリになって幕となるのが、これまた微笑ましいだけでなく、“楽しむことが上達のポイント”と言わんばかりで、ハートに響きますデス。
この4話は『ショコラ!』初のスタジオ・ルナのグロス回でもあるのですが、シナリオのミニマムな構成を意識してか、シンプルながらシャルロットとしろうさ・くろうさを中心に据えての、それぞれのアップとスリーショットの引き絵を巧みに混在させつつ、表情やポージングの豊かさで、登場キャラの少なさをまったく感じさせない、密度感の高い画面作りになっております。
今回はまた、BGMの使い方も面白く、画面上のシチュエーションへのシンクロから一歩踏み込んだ、描写の一部(演出的な仕掛け)として機能しているのもポイントが高いです。
例えば、しろうさとくろうさが気まずそうに「実は・・・」と言葉を濁す直前の、僅かな逡巡に曲の休符が来るようにBGMのラインが付けられていて、場面としてのコミカルさと、それとは裏腹なシャルロットの寂しそうな感情を上手く見せいたり、レオタード(というか全身タイツw)をムリヤリ着せられてしまった、しろうさとくろうさがあまりの恥ずかしさに嘆いてしまうカット──ここでの二人のギャグ表情もケッサク!──での、ビミョーに演歌調のBGMのハマリ具合も大傑作!
続くシャルロットの責任指導(笑)の元、練習を開始するしろうさ・くろうさの場面で流れ続けるピアノの練習曲風のかわいらしいBGMも、シャルロットやしろうさ・くろうさの踊りに合わせてエディットされていたり、シャルロットの「もっと早く」というセリフにスポッティングして、テンポアップするなど、テクニカルな使い方が雰囲気を高めていてGJ♪
もちろん、こうしたシャルロットのラブリーさを120%引き出す田村ゆかり嬢の、天真爛漫な演技の素晴らしさは、言うまでもありません! ゆかりんファンならずとも萌えまくりデスヨヽ(´ー`)ノ
てなカンジで♪ 目から耳からシャルロットを満喫出来る傑作編になっております。
ところで偶然かも知れませんが、毎回ラストで挿入されるバニーズたちのスイーツ作りのカットも、ゆかりん演じる、ももうさ・はなうさで、まさに「ゆ、ゆーっ、ユアアーッ!ユアーッ!」てなカンジでヽ(´ー`)ノ
・・・シャルロットは、第1シリーズでは結局遣いあぐねた感じも強かったので(おそらくシリーズ構成が途中で交代したこともあるのではと推察する次第)、『ショコラ!』ではこうしたお当番回や、他のエピソードでももっとストーリーに絡んできてもらえると嬉しいですね〜。
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