« ホロデッキプログラム・ファイル、パリス「ゲゲゲ-#50」スタート(笑) | トップページ | 次回から二年目 »

2008年3月29日 (土)

魔球! つるべ火投げ!!

昨年見そびれてしまった、『鬼太郎』のイベントムービー『カランコロン3Dシアター』が期間限定で都内(といっても、山間部の奥多摩方面だけど)で上映されているとのことで、観にいってきました。
・・・多少ネタバレ要素も含みますので、インプレはその辺気にかかる人はスルーして下さい。
でも、とりあえず面白かった! ネコ娘も大活躍だった! このムービーオンリーのコスなので、ネコ娘ファンはぜひ見ておくべき! てなカンジ佳奈。

それから、今回のイベントはこの3Dシアターだけでなく『鬼太郎』全般の展示も行っており、5期の主要なキャラ表・色見本・美術設定・美術ボードやコンテなども閲覧出来るようになってました。
こちらも極めて興味深いもので、色々と得るものも大きかったのですが、それについてはまた後日にでも・・・。

3dtheater妖怪を信じる人間の少年、翔太は妖怪横丁へ迷い込みねずみ男と出会った。「宝を見つけたら妖怪の王になれる」と何者かに言われ宝の地図と虫眼鏡を手渡されたという翔太の話に、色めき立つねずみ男。本物の妖怪たちと出会えて興奮気味の翔太だが、鬼太郎とネコ娘はねずみ男が子供を誘拐してきたと勘違い。ねずみ男は横丁内を二人に追いかけ回されることに──。だが、これには横丁の時計塔に封印された妖怪ベリアルと関係していたのだった。

といった感じの筋立てで、佐藤元氏が担当した冒頭のSDキャラによるアテンションパートを含めても、都合15分の超短編ではありますが、本編約12分というのは一般的なTVアニメの半パートより若干多めな尺なので、『ケロロ軍曹』のようなタイプの2本立てアニメの1話分以上のボリュームということになります。
なので、コンパクトながらもきちんとしたストーリーがあり、登場するレギュラーキャラも実質、鬼太郎・ネコ娘・目玉おやじ・ねずみ男の4キャラに絞ってあるので、思いのほか見応えのある満足感の高い仕上がり具合です。
(ここまでは、一応ネタバレ無しでお送りしました(笑))

では、ここからは本格的なインプレと参ります。でもまぁ、あまりお話の核心的な部分には触れないようにしていきますデスよ。

このムービーは尺の短さ故、ほぼオンタイムでねずみ男と翔太が、鬼太郎とネコ娘に横丁中を追いかけ回されるシチュエーションとなっており、その流れで一気に本エピソードの敵妖怪・ベリアルとの決戦へとなだれ込むようなノリにまとめられています。
ちなみに、このベリアルは本編中では明言はされてはいませんが、名前ももちろんですが「ジャパンの妖怪たち」というようなバックベアード同様のカタカナ交じりの変な日本語(笑)を使っており、明らかに西洋妖怪の一員であることが判るようになっているのもミソ。
このムービーは2007年の夏に初公開だったので、このベリアルは今期では鬼太郎が初めて本格的に相まみえた西洋妖怪ということになるわけです。
横丁に封印されていたという設定も含めて、なかなか興味深いものがあります。・・・もっとも東映アニメのお約束で、TV本編とこのムービーとは時制面や敵の設定など、直接は関係しないパラレルなものでしょうから(実際、貝澤さんはこのムービーに関してはノータッチで、コンテを見た程度だそうです)、おそらく厳密にはトピックにはならないと思うのですが(苦笑)。

このムービーの演出は中尾幸彦氏で、3Dを意識して、アクションは原則的に奥から手前、またはその逆、あるいはそれプラスつけPANという奥行きを強く感じさせるような見せ方になっているのが特徴です。
また、アテンションパートは(たぶん)通常の2Dフォーマットにして、本編のファーストカットになるタイトルカットから3D効果を加えることで、作品ロゴがよりグンと飛び出して見えるような、サプライズを狙った計算がなされているのもゲイコマ。

3Dの方式は、ディズニーランドにかつてあったマイケル・ジャクソン主演のアトラクション、『キャプテンEO』と同じタイプのもので、偏光めがねをかけて鑑賞するのですが、キャラやBGそのものは通常の2D作画なので、基本はキャラとBGの位置関係のみが立体的になる「とびだす絵本」(古!)のような印象の画面になります。
でもその分、キャラレイヤーやブックを含めたBGレイヤー同士の関係性が如実に解って、大変に興味深かったりもしました(・・・決して揶揄しているわけではありませんよ!)。

ネコ娘の見せ場もふんだんにあり、横丁を逃げまどうねずみ男を足止めするために、つるべ火を手づかみ(!)して「魔球! つるべ火投げ!!」とか言って──投球フォームはもちろん、大リーグボールのそれヽ(´ー`)ノ──つるべ火をねずみ男にぶつけるシーンは、もう超ケッサク!
しかも、この魔球技(笑)がクライマックスでのベリアルとの決戦において鬼太郎のピンチを救うきっかけを作るという、コメディリリーフ以上の伏線機能も果しているという抜かりなさ♪

ラストでは、ねずみ男に対して化けネコモードでスクリューキックを垂直方向から喰らわせていたりと、はっちゃけ具合も楽しい限りです。

コスチュームは、さっきもちょっと書いた通り、このムービーオンリーの、キャミとTシャツのレイヤードにハーフパンツというコンビのイマドキな夏服で(イメージとしては秋服のチュニック・スタイルが近いですが、デザイン作業上での関係性はないようです)、しかも現状では唯一のサンダル履き! また43話でのネコ娘がつけていた鈴型イヤリングの初出はこのムービーオンリー・コスでして、中尾氏のブログによれば、中尾氏のコダワリというかアイデアだった模様です。

※妖怪の名前を一部間違えてたのに気づきまして、訂正しました(陳謝)。

|

« ホロデッキプログラム・ファイル、パリス「ゲゲゲ-#50」スタート(笑) | トップページ | 次回から二年目 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/202830/40678686

この記事へのトラックバック一覧です: 魔球! つるべ火投げ!!:

« ホロデッキプログラム・ファイル、パリス「ゲゲゲ-#50」スタート(笑) | トップページ | 次回から二年目 »