シュガーバニーズ(一応)最終回
昨日も書いた通り、まだもう1話あるらしい『シュガーバニーズ』ではありますが、ストーリー的には、明らかに今回で一応幕となります。
女王様の視察も終わって、バニーズたちはバニーズフィールドへ戻らなくてはならず、そこでソフィアたちへの感謝を込めてお別れパーティを開くことにする──言ってしまえば、それだけのお話なのですが、積み重ねてきたソフィアや友人たちと各バニーズたちの友情が上手く演出されていて、なかなかにグッとくる内容です。
特にそれぞれの特技を活かして、お世話になった家で準備を進めるバニーズたちのシーンや、クライマックスのパーティシーンでの人間キャラとの絡みのモンタージュ(コーヒーとパンをピエールに勧めるラテうさ・カプチーノうさ、こむぎうさ・パンダうさ、はなうさ・ももうさの用意したお花でかんむりを作って被るフランソワーズなど)がイイカンジ!
話の流れとしては、やはりソフィアの感情が軸になっていて、姿の見えないバニーズたちを(怒り気味で)心配したり、「アデュー・メルシー」のメッセージカードをみて、別れも告げずに去ってしまったと思い泣き出してしまったり──ここのソフィアの泣き顔の表情演技がまたイイのです──、
バニーズたちの用意したパーティでの嬉しそうな姿といい、彼女の喜怒哀楽に沿った展開になっている辺りも、感情移入しやすくて、感動度を高める効果に繋がっております。
涙で別れるのではなく、ポジティブな気持ちでソフィアら子供たちが手を振って星空の向こうへと去って行くバニーズたちの光球を見送るシーンは、とてもさわやか。物語の終局を示す、閉じられる「シュガーバニーズ」の本のカット(これもまた心憎い演出デス!)を挟んで、スイーツの本を眺めつつ、帰って行ったしろうさ・くろうさたちシュガーバニーズに思いをはせるソフィアのラストカットがまた、ちょっと良い具合に余韻を作っていて、イイですね〜。
まぁ、尺的な部分もあって「別れ」を描くエピソードとしては、あっさりしているといえば確かにそういう面もあるのですが、全体的に「別離の悲しみ」ではなく「次へのステップへの希望」──ソフィアのラストのモノローグ「自分の夢を大切にしていれば、また会えるんだよね」と、それを受けてのバニーズたちのおなじみの決めゼリフ「きっと、うまくいくよ!」が、それを象徴している──に重きを置いたストーリーなので、清涼感が強く残る幕切れとなっているのでしょう。そして、それは大正解だったと思う次第。
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